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4K編集に強いマウスを目指す:

MousePro、4年目の挑戦はワークステーション

2014年04月11日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 マウスコンピューターの法人向けブランド“MousePro”が3周年を迎え、4年目に入る。

 MouseProのブランドは、法人ユーザーのニーズに応える“高品質”を目標に掲げて発足。初期不良率の低減を目指し、出荷前のエージング時間を個人向けパソコンより長めに確保。標準1年の保証期間を最長5年に延長できるメニューを用意するなど、品質を重視した商品企画がウリだ。長野県 飯山工場での国内生産、さらに埼玉サービスセンターでの国内サポートも実施。日本で作り、日本でサポートする一貫した安心感もセールスポイントのひとつになっている。

4Kビデオ編集に強い、ワークステーションのラインアップを強化

 MouseProに関するこの春のトピックスとしては、ワークステーションにより一層力を入れ始めたという点が挙げられる。

お話を伺ったマウスコンピューターの小松永門代表取締役社長(左)とMouseProブランドを担当している、コーポレート営業部の有藤 俊氏(右)

 NVIDIA QuadroシリーズやAMD FireProシリーズといったOpenGL系のGPUを搭載した製品ラインは、これまでも個人向けのマウスコンピューターブランド「MDV ADVANCE」シリーズなどで展開してきた。4画面以上のマルチディスプレー環境や、画像処理、動画編集、3DCG制作などに適したスペック構成など、クリエイターを意識した製品群である。

MDV ADVANCEシリーズ

 MDV ADVANCEシリーズは個人向けモデルと書いたが、実際にはYAMATO WORKSやピクチャーエレメントといった中堅・少数精鋭のスタジオへの納入実績がある。YAMATO WORKSは『フリーダム』や『コイ☆セント』といったアニメ作品、そして『九十九』でアカデミー賞の短編アニメーション部門にもノミネートされたスタジオ。ピクチャーエレメントは、映画『プラチナデータ』のポストプロダクションなどを手がけている。

 MouseProに新たに加わるワークステーションは、こうしたMDV ADVANCEの実績を踏まえ、よりプロユースに適したハイエンドのラインアップを強化するのがコンセプトだ。

 マウスコンピューター代表取締役社長の小松永門氏は、同社の強みとして「機動性」「フットワークの軽さ」「妥当な価格のハードウェア」などを掲げる。機能と価格の好バランスを追求した製品を市場に投入することで、クリエイティブ業界にも貢献でき、「ほしいワークステーションを提供できる」と自信を見せる。

 注力分野としてはまず最初に、今後ニーズが大きく高まると予想される4Kビデオ編集の分野。マウスコンピューターらしい柔軟性のある対応で、新鋭のクリエーターとも足並みを揃えながら、市場で独自の立ち位置を占められるよう努力していくという。

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