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痛車でラリー! メロンからプラムへ~新たなる挑戦! 第6回

プラムレーシング、今年の全日本ラリーすべて終了!

2013年12月04日 21時25分更新

文● 中村信博 ●撮影/うえのふみお、Alfred Vorgan、t.ishiwari、くすもとまさき、田路了悟、片桐直人

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秋の飛騨高山を舞台に激しいバトル!
MCSCラリーハイランドマスターズ

 第8戦「MCSCラリーハイランドマスターズ」のフォーマットは基本的には例年通り、モンデウス飛騨位山サービスパークを基点として、高山市周辺の4本の山岳路をめぐる設定。そのうち焦点となるのは、2日目に登場するロングステージ「牛牧-無数河」15.6km。ここまでに可能なかぎり上位陣に食いついていかなければならない。

公式車検を受ける諏訪姫インテグラ。もちろんマシンに問題はまったくなし

今回のハイランドマスターズのパンフレット表紙は、昨年のメロン号だった! もうあれから1年か……

気持ちのいい秋晴れのモンデウス位山サービスパークを後に、諏訪姫インテグラ出撃だ

 秋の入口にさしかかった飛騨高山、木々が色づき始めた北アルプス山麓を諏訪姫インテグラは駆ける。JN-3クラスはLUCK86(横尾芳則選手/船木一祥選手組)とインギング86(曽根崇仁選手/桝谷知彦選手組)、それに久與レビン(山口清司選手/島津雅彦選手組)のトヨタ車3台が上位をひた走り、諏訪姫インテグラはそれに続く4番手で走行中。今年のJN-3クラスでは上位陣の変動が少なく、そこに食い込むのは至難の業。チャンスを見つけて何とか3位表彰台を確保したいところだ。

諏訪姫インテグラが1回目のサービスに帰還。どうもマシンの動きに納得がいかないらしく、アライメントを細かく調整する。日没後のステージ対策にライトポッドを装着した

 1回目のサービスを終えて本日後半セクションに突入するが、JN-3クラス上位陣の走りには隙がまったく無い。ベストタイムをこの3台で分け合う状況で、諏訪姫インテグラは依然として4番手タイムを並べている。ここ高山戦のステージ群は比較的整った路面が多く、気温の低さや降雨による路面変化を除けば、上位陣のミスを期待するのはなかなか難しい。それなら路面温度が下がりきった明日一発目のセクションで勝負をかけて、上位陣の変動を捉える作戦に変更だ。

完全に陽の落ちたモンデウスサービスパーク。帰還したインテグラを再度ジャッキアップして、足回り各部を調整する

 10月13日、デイ2。早朝は雲ひとつ無い青空が広がり、放射冷却で気温がぐっと下がった。このぶんなら路面温度は昨日よりも下がっているに違いない。3位のインギング86と4位の諏訪姫インテグラのビハインドは、この時点で約25秒。諏訪姫インテグラは温存していたソフトコンパウンドタイヤを投入し、ポディウム進出をかけて勝負にうって出た。

明け方に氷点下近くまで下がったモンデウスサービスパーク、車両保管中のマシンにうっすらと霜が下りている。もう一度リヤ周りのチェックをすると共に、ソフトコンパタイヤを投入して勝負をかけることに

 だが、我々が目標としたインギング86も、その上の久與レビンとの大きなタイム差を見て作戦変更。デイ2に入り、諏訪姫インテグラとの差をにらみながら順位キープの走り方に切り替えてきたのだ。こうなると我々に割り込む隙は残されていない。第8戦・ハイランドマスターズ、諏訪姫インテグラはJN-3クラス4位というポジションでフィニッシュする。

 そして、この結果により2013年度JN-3ドライバーズチャンピオンは、LUCK86を駆る横尾芳則選手に決定。そして諏訪姫インテグラのドライバー香川選手は同シリーズ2位の順位が確定する。そしてコドライバーズチャンピオンは、諏訪姫インテグラで香川選手をサポートした浦雅史選手に決定した。本当におめでとう!

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