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痛車でラリー! メロンからプラムへ~新たなる挑戦! 第4回

福島と北海道を諏訪姫ランサーが駆け抜ける!

2013年08月12日 22時36分更新

文● 中村信博 ●撮影/うえのふみお、光辻公明、片桐直人

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諏訪姫ランサー、福島ではいきなりのハプニング!

 5月頭に行なわれた全日本ラリー選手権(JRC)Rd.2「久万高原ラリー」にて、JN-4クラス5位となった諏訪姫ランサーこと「PLUM・DUNLOP・SRSランサー」。わがPLUM RACINGとしても、4年ぶりとなるJRC最高峰クラスへの挑戦としては、上々な滑り出しだ。このままシーズン前半の残る2つのイベントについても、アジア最強のラリードライバー達を脅かすような活躍ができたら最高だ!

 今回は、第3戦・福島と第4戦・洞爺の2本立て。それぞれのイベントの模様をダイジェストっぽくお届けしよう。

 第2戦・愛媛から3週間後の6月8~9日。福島県棚倉町を舞台に、全日本ラリー選手権第3戦「がんばろう福島! MSCCラリー」が開催された。今年度の前半、グラベルイベント3戦への出場を予定しているPLUM RACING TEAMにとって、これが数えて2戦目の挑戦。前戦5位に入賞した「PLUM・DUNLOP・SRSランサー」(諏訪姫ランサー)の調子は上々で、表彰台を狙う準備は万端だ。

 福島戦のステージ構成は、大きく2つのエリアに分かれている。まず1日目は、サービスパークが置かれた棚倉町から東へと針路をとり、いわき市周辺の9本のSSをアタック。そして2日目は、棚倉町周辺を巡る7本のSSに挑戦する。総走行距離は581.77km、そのうちアタック区間は68.68kmで、アタック区間の短さのわりにリエゾン(一般走行区間)が長い構成だ。

どんよりとした空の棚倉ラリーパーク。昨年のような豪雨にならなければいいけど……

ラリーパークの一角に設けられたPLUMレーシングのサービスブース。近くではPLUM出張ショップがさっそくお客さんの迎えていた

 まずはオープニングSS「Nagakusakayayama」、諏訪姫ランサーはトップのADVANランサー(奴田原文雄選手/佐藤忠宜選手組)に遅れること15秒の6番時計。ひとまず順調にスタートを切った諏訪姫ランサーだったが、続くSS2「Tsurushiyama」、スタートして約1kmで左リアタイヤをバースト! SS2はこの日一番のロングステージだっただけに、フィニッシュまでの7kmをバーストタイヤのまま走行することを余儀なくされる。

SS2 オンボード映像

 これでJN-4クラス11位にまで後退した諏訪姫ランサーだったが、ここから怒涛の反撃が始まった。続くSS3で5番時計、さらにSS4ではクラス4番時計を叩き出し、順位を1つ上げてデイ1の前半セクションを折り返す。

SS4 オンボード映像

デイ1前半を終えて棚倉に帰ってきた諏訪姫ランサー。バーストで予想外に順位を落としてしまったが、逆転を期する桑田選手の表情は明るい

おそらく左コーナーでドリフト中に、岩か何かを引っ掛けてしまったのだろう。その他にマシンに異常は見られなかった

チームブースに生諏訪姫&着ぐるみ諏訪姫が遊びに来てくれた!

福島ラリーは、1日目前半が終わってからセレモニアルイベントが行なわれるという、変則的なタイムスケジュール。ダブル諏訪姫に見送られて、ランサーは出発していった

 デイ1後半セクション、諏訪姫ランサーのアタックは止まらない。SS6「Mikabubokuya」では、昨年度チャンピオンマシンであるLUCKインプレッサ(勝田範彦選手/足立さやか選手組)と同秒となる、JN-4クラス3番時計をゲット! その後も好タイムを叩き出し続けて、1日目をクラス9位で折り返すことが出来たのだった。

SS6 オンボード映像

SS9 オンボード映像

 この時点での諏訪姫ランサーのタイムは、42分19秒4。JN-4クラスの7、8、9位が9秒以内にひしめく接戦で、このまま順調に好タイムを刻んでいけば、明日の中盤ごろには7位浮上を狙うことが出来るだろう。その上の6位表彰圏に入るには、上位陣が崩れる一瞬を逃さずにアタックをかけることが必要だ。

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