感度ISO 50で撮り比べ!
各機種とも階調がやや犠牲に
ISO 50で撮れるのは、ニコン Dfとソニー α7R、α7の3機種。すべて拡張機能として設定が可能だ。
拡張機能ということはベースになっているISO 100の画像から処理で明るさを抑えていると考えていいと思うが、やはり階調が多少なりとも犠牲になっている。
Dfにはハイライトの白飛びが若干見られ、α7とα7Rも画像処理でハイライト側を押さえ込んだような感じだ。α7Rはコントラストが下がり過ぎてる感じがあり、α7のほうが自然に見える。
ISO 100(ISO 125)で撮り比べ!
総合的な描写性はニコン Dfがいい感じ
ISO 100からすべての機種がエントリーする。正確には、LUMIX2機種の最低感度はISO 125と中途半端な数値だが、露出差で約1/3程度なのでISO 100と同列に比較してみた。
すべての機種で標準的な感度になるISO 100付近。画質も一番いい状態のはずだ。
さすがにフルサイズ素子を採用するDf、α7R、α7は階調幅が広い。ついで、APS-Cサイズの富士フイルム X-E2が続き、マイクロフォーサーズ勢の順番で階調幅が狭くなっていく。
狭くなるといっても十分に階調を表現しており、コンデジに比べれば格段にいい画質だ。シャープネスに関してはどれも大きな差はない。ローパスフィルターのある機種とない機種でも差はほとんど見られない。
中でも比較的シャープネスは強めなのはマイクロフォーサーズの3機種で、オリンパス E-M1はちょっとエッジの強調が強い感じだ。パナソニックのGX7とGM1は、おそらく同じ素子と画像処理エンジンなので基本的な差はなく、レンズの解像感の違いが出ていると思われる。
単焦点レンズで撮影しているGX7のほうがシャープでキレのいい描写だ。GM1のキットレンズの性能がかなりいい点にも注目しておきたい。
シャープネスと解像感、質感的な描写性はニコン Dfがいい感じだが、若干階調幅が狭く、ハイライトの描写力が落ちる。適度なコントラストでメリハリのある描写だが、ソニーの2機種やX-E2あたりのほうが階調ははるかに広い。
なお、αの2機種はわずかではあるがローパスレスのα7Rのほうが解像感が高い。発色はLUMIXの2機種がコンデジに近い派手な印象で、パッと見だと綺麗に感じるだろう。
ISO 200で撮り比べ!
傾向はISO 100と同じ
ISO 200については基本的にISO 100とそれほど差はない。露出補正の調整範囲内といってもいいだろう。まだノイズの発生も見られず、ISO100と同様に使って問題いいレベルだ。
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