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ニコン DfにLUMIXにα7……この冬注目のデジタル一眼7機種を徹底検証! 第2回

フルサイズ機圧勝か!? 感度別画質を横並び比較!

2013年12月03日 12時00分更新

文● 周防克弥

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感度ISO 50で撮り比べ!
各機種とも階調がやや犠牲に

Df

ニコン Df

α7R

ソニー α7R

α7

ソニー α7

 ISO 50で撮れるのは、ニコン Dfとソニー α7R、α7の3機種。すべて拡張機能として設定が可能だ。

 拡張機能ということはベースになっているISO 100の画像から処理で明るさを抑えていると考えていいと思うが、やはり階調が多少なりとも犠牲になっている。

 Dfにはハイライトの白飛びが若干見られ、α7とα7Rも画像処理でハイライト側を押さえ込んだような感じだ。α7Rはコントラストが下がり過ぎてる感じがあり、α7のほうが自然に見える。

ISO 100(ISO 125)で撮り比べ!
総合的な描写性はニコン Dfがいい感じ

ニコン Df

ニコン Df

富士フイルム X-E2

富士フイルム X-E2

ソニー α7R

ソニー α7R

ソニー α7

ソニー α7

パナソニック GX7

パナソニック GX7

パナソニック GM1

パナソニック GM1

オリンパス E-M1

オリンパス E-M1

 ISO 100からすべての機種がエントリーする。正確には、LUMIX2機種の最低感度はISO 125と中途半端な数値だが、露出差で約1/3程度なのでISO 100と同列に比較してみた。

 すべての機種で標準的な感度になるISO 100付近。画質も一番いい状態のはずだ。

 さすがにフルサイズ素子を採用するDf、α7R、α7は階調幅が広い。ついで、APS-Cサイズの富士フイルム X-E2が続き、マイクロフォーサーズ勢の順番で階調幅が狭くなっていく。

 狭くなるといっても十分に階調を表現しており、コンデジに比べれば格段にいい画質だ。シャープネスに関してはどれも大きな差はない。ローパスフィルターのある機種とない機種でも差はほとんど見られない。

 中でも比較的シャープネスは強めなのはマイクロフォーサーズの3機種で、オリンパス E-M1はちょっとエッジの強調が強い感じだ。パナソニックのGX7とGM1は、おそらく同じ素子と画像処理エンジンなので基本的な差はなく、レンズの解像感の違いが出ていると思われる。

 単焦点レンズで撮影しているGX7のほうがシャープでキレのいい描写だ。GM1のキットレンズの性能がかなりいい点にも注目しておきたい。

 シャープネスと解像感、質感的な描写性はニコン Dfがいい感じだが、若干階調幅が狭く、ハイライトの描写力が落ちる。適度なコントラストでメリハリのある描写だが、ソニーの2機種やX-E2あたりのほうが階調ははるかに広い。

 なお、αの2機種はわずかではあるがローパスレスのα7Rのほうが解像感が高い。発色はLUMIXの2機種がコンデジに近い派手な印象で、パッと見だと綺麗に感じるだろう。

ISO 200で撮り比べ!
傾向はISO 100と同じ

ニコン Df

ニコン Df

富士フイルム X-E2

富士フイルム X-E2

ソニー α7R

ソニー α7R

ソニー α7

ソニー α7

パナソニック GX7

パナソニック GX7

パナソニック GM1

パナソニック GM1

オリンパス E-M1

オリンパス E-M1

 ISO 200については基本的にISO 100とそれほど差はない。露出補正の調整範囲内といってもいいだろう。まだノイズの発生も見られず、ISO100と同様に使って問題いいレベルだ。

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