ISO 6400 で撮り比べ!
フルサイズ機でもノイズが目立ちはじめる
コンデジならば画像は破綻し始めるあたりの感度。しかし、ミラーレス一眼ならまだまだ実用範囲だ。
ただし細かく見ると徐々に全体的なノイズが目立ってきており、マイクロフォーサーズ勢は黒の締まりがなくなりはじめている。
コントラストが高くなりつつあるのに黒の締まりがなくなっていくのはおかしな現象ではあるが、画像処理で平坦化させようとすると黒が完全に潰れないように、むしろ締まらなくなる傾向が出てくる場合がある。ハイライト側は白飛びしやすくなり、階調の両端部分が徐々に削られていく。
フルサイズセンサー搭載のα7とα7Rでも結構ノイズが目立ちはじめている。Dfもノイズこそ目立ってきているが、まだディテールは十分に残っている。フルサイズ勢はまだ余裕な感じだ。
マイクロフォーサーズの3機種はディテールの再現性がかなり落ちてきた。特にパナソニックのGX7とGM1はノイズ処理はうまいがディテールの犠牲が大きい。
その中でオリンパス E-M1は結構持ちこたえている。しかし、富士フイルム X-E2はノイズの出方は多くなってきていてディテールも落ちはじめているが、ほかのデジカメに比べれば余裕すら感じる画質だ。
ISO 12800で撮り比べ!
フルサイズ機の画質が急速に低下
このあたりから“超高感度”とでも呼ぶべき領域になる。なお、ニコン Dfの通常感度設定ではここが最高になる。ここからさらに4段分感度を上げて撮れるが、あくまでもISO 12800からの増感処理ということだ。
フルサイズ機のα7Rとα7の画質の低下が一気に加速した。ノイズの処理がエッジ部分で目立つようになりはじめている。
α7のほうがノイズは多いがディテールの再現性は高い。Dfも全体的にノイズが多くなっているがディテールへの影響は少なく、通常設定感度の最高値とすれば全感度で実用性があると言える。
マイクロフォーサーズ勢は意外にも画質劣化の進行は少なく、ISO 6400あたりに比べてノイズが増えてディテールもそこなわれつつあるが大幅な変化は少ない。富士フイルム X-E2もノイズはかなり多くなってきているが、大幅に画質が低下したということはない。
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