デスクトップおよびモバイル向けの
Bay Trail-D/M
ここまではBay Trail-Tの話であったが、ここからは少しその他のものについて説明しておきたい。Bay Trail-D/Mについてだ。
デスクトップおよびモバイル向けのBay Trail-D/Mは、Celeron/Pentiumのブランドで発売されることになるが、この構成は以下の通りだ。
製品としてはBay Trail-Dが3製品、Bay Trail-Mが4製品リリースされることが明らかになっている。もっともBay Trail-Tと異なり、こちらは現在プロセッサーナンバーしか公開されていない。したがって、以下の2つの表は公式情報ではないので、ひょっとすると間違いがあるかもしれない。
Bay Trail-Dのスペック(予想) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
製品名 | コア数 | 動作周波数 | TDP | 価格 | ||
Pentium J2850 | 4 | 2.4GHz | 10W | 94ドル | ||
Celeron J1850 | 4 | 2GHz | 10W | 82ドル | ||
Celeron J1750 | 4 | 2.4GHz | 10W | 72ドル | ||
Bay Trail-Mのスペック(予想) | ||||||
製品名 | コア数 | 動作周波数 | TDP | 価格 | ||
Pentium N3510 | 4 | 2GHz | 7.5W | ? | ||
Celeron N2910 | 4 | 1.6GHz | 7.5W | ? | ||
Celeron N2810 | 2 | 2GHz | 7.5W | ? | ||
Celeron N2805 | 2 | 1.46GHz | 4.5W | ? |
IDFにおけるプレスリリースはもうすこし漠然としており、例えばBay Trail-Dを使ったシステムの最低価格は199ドルからになるだろうとか、Bay Trail-Mを搭載したシステムはクラムシェル型で199ドル、タッチ機能付きノートで250ドル、2in1だと349ドルがシステム最低価格になるだろう、といった表現に留まっており、具体的な登場時期などは明示されていない。
これだけだと情報としてやや少ないのでもう補足しよう。下の画像が今年後半~来年前半における、モバイルのセグメント別の製品展開である。タブレットはほぼ全面的にBay Trail-Tであるが、2in1やタッチ機能付きノートも低価格向けは全部Bay Trail-Mで担う形になるとしている。
一方デスクトップ向けだが、現時点ではスクリーンサイズが17インチを超えるとほぼ100%デスクトップになるとしており、先進国におけるデスクトップの需要は次第に減少していくが、途上国ではむしろ伸びる傾向にあるとしている。
ただし途上国であるから、当然高価格な製品は受け入れられにくいわけで、具体的には399ドル以下向けのラインナップと、一部AIO(All-In-One)向けにBay Trail-Dを展開していくとしている。
上の画像で左下に出てきているのがスマートディスプレーだ。つまりAndroid端末だが、タブレットというよりはPCのフォームファクターに近いもので、Chromebookのデスクトップ版である。
今年のIDFでもChromeboxが紹介されたが、これにディスプレーを組み合わせたようなものだと考えればいいだろう。こうした市場にもBay Trail-Dを導入していきたいようだ。
最後に小ネタをひとつ。現時点ではBayTrail-Iについての公式なアナウンスはないが、IDFの会場で確認したところ、来月には組み込み向けにBayTrail-Iをアナウンスするという話であった。
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