今回は再びインテルのCPUアップデートをお伝えしよう。といっても、今回はエンベデッド向け。IDFの基調講演で突如発表されたIntel Quarkと、10月4日に発表されたBay Trail-IことIntel Atom E3800シリーズの話をまとめて説明したい。
ネットに接続する超小型機器向けの
プロセッサー「Quark X1000」
IDFの基調講演で、同社CEOのBrian Krzanich氏が突如発表したのがこの「Quark X1000」だ。これは通常のPCあるいは組み込み機器向けよりももっと小型な、例えばセンサーなどと組み合わせて使う用途に向けた製品であるとした。
いわゆるIoT(Internet-of-Thing:モノのインターネット)と呼ばれる市場向けの製品である。要するに、今まではネットワークに繋がないで単独で動作していた機器や、コスト/性能面などからネットワークにつなぐことが難しかった機器類も、どんどんインターネットにつないでいこうという趣旨である。
こうした用途でネットワークにつなぐためには、最低限TCP/IPを理解し、可能ならデータ整理やデータ転送、簡単なサーバーを立てる程度の能力を持つことが好ましい。そのうえで「安価・低消費電力・省サイズ」を実現していることが求められる。
こうした用途では、インテルのAtomですら高価格・高消費電力・大サイズと分類されるわけで、従ってインテルはこれまでIoTに向いたプロセッサーというものを事実上持ち合わせていなかったことになる。ここに向けた製品として投入されたのが、この「Quark X1000」というわけだ。
すでにMakers Communityにおいてデータシート類は公開されており(関連リンク)、また基調講演やその後のエグゼクティブとのインタビュー、さらにはこれを搭載したIntel Galileoボードの詳細が公開されるなどの結果、細かいことがわかってきた。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第895回
PC
IBM ZがArmを取り込む衝撃! 次世代メインフレーム「z18(仮)」のネイティブDual-ISA戦略の狙い -
第894回
PC
AMD「Ryzen AI Embedded X100」のリアルタイムAI制御が、Jetsonの弱点であるCPU性能を突く -
第893回
PC
インテル製GPU「Crescent Island」の正体、容量480GBメモリーでエージェント型AIとKVキャッシュ問題に挑む -
第892回
PC
Hot Chipsで明かされた「Wildcat Lake」の全貌 Foverosを捨てMCPを選んだインテルの舞台裏 -
第891回
PC
謎多き次世代Xeon「Diamond Rapids」を解剖、3D Meshの進化と新命令セットAPXがもたらす変革 -
第890回
PC
Samsung「SF2P」の全貌! GAA最大の弱点であるPMOS性能低下を克服し、TSMC追撃へ準備万端 -
第889回
PC
なぜ巨大チップは歪んで壊れるのか? SK HynixのHBM4「MR-MUF」とTSMCのCoWoS-Lを襲う熱膨張の罠 -
第888回
PC
NVIDIA Rubin Ultra開発中止の真相! 180層CoWoS-Lの歪曲トラブルと、急造ラックNVL576に透ける苦肉の策 -
第887回
PC
AIなしではもはや限界 TSMCが明かすメモリー開発にAIが不可欠となった現実 -
第886回
PC
CFETの足を引っ張るPMOSを救え! imecが提案する新絶縁層と、あえて精度を緩める「Notch Alignment」の妙手 -
第885回
PC
TSMCも次世代「CFET」の全貌を披露! Forksheetスキップの背景と、世界最小6T SRAM実証で見えた2030年への布石 - この連載の一覧へ











