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ほかの高級カナル型ヘッドホンに比べ選ぶポイントはどこか

3万円は高い? BOSE初のインイヤー型NCヘッドホンを試す

2013年08月17日 14時00分更新

文● 四本淑三 撮影●篠原孝志

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唯一気になる点はコントロールモジュール

コントロールモジュール本体外観。これをスマートフォンのヘッドホン端子に接続して利用。普段これをどうやって持ち歩こうか、と考えてしまう

 気になるのはコントロールモジュールの存在だ。ノイズキャンセリング回路とその電源は、別体式のコントロールモジュールに収まっている。スマートフォンで使う場合は、そのコントロールモジュールをぶら下げて使うことになるのだが、これが正直言って、少々ウザい。

 インイヤー型の小さなハウジングにコントロールモジュールを収めるのは難しく、大抵の製品はQC20と同様、外付けのコントロールモジュールを持っている。ただ、ライバル機でもあるソニーのXBA-NC85Dは小型のバランスド・アーマチュアドライバーを使って、ノイズキャンセリング回路と電源をハウジング内に収めることに成功している。後発のBOSEもどうにかならないかと思う。

 気になるのはそれだけ。他のインイヤー型では得られない低域の量感を重視するリスナーにとって、QC20の3万円という値段はリーズナブル。そして強力な消音効果による静寂を求めている人には、QuietComfort 3やQuietComfort 15よりも小さく、携帯性のいいこのモデルをおすすめしたい。



著者紹介――四本淑三

 1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。


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