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アジャイル開発とアプリケーションのデプロイを支援

DevOpsを推進するIBMのPaaSでサービス展開を迅速に

2013年02月27日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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2月26日、日本IBMはアプリケーションの開発・運用の連携を推進するPaaS「IBM SmarterCloud Application Services」を発表した。同社がプライベートクラウドで提供していた製品をクラウド化し、月額料金で利用できる。

チームでのアジャイル開発とDevOpsを支援

 IBMはSmarterCloudのブランドで、IaaSである「IBM SmarterCloud Enterprise」と、マネージド型のIaaSである「IBM SmarterCloud Enterprise+」などのクラウドサービスを展開している。今回、発表されたのが、SmarterCloud Enterprise上で展開されるPaaS(Platform as a Service)であるIBM SmarterCloud Application Services(SCAS)になる。昨年末から順次グローバル展開しており、サービスや機能の追加を随時行なっているという。

SCASの概要

 SCASの最新版R1では、複数ユーザーによるアジャイル開発を支援する「Collaborative Lifecycle Management Services(CLMS)」と本番と同等の運用環境を用意する「SmarterCloud Application Workload Service(SCAWS)」などのサービスが提供される。開発と運用を連携させるいわゆる「DevOps」を支援し、スピーディでコストを抑えた開発を実現する。

 CLMSでは、アプリケーションライフサイクル管理を実現する「IBM Rational」のソフトウェアを活用し、チームによる協働開発とアジャイル開発を支援する。一方のSCAWSは、「IBM Workload Deployer」を活用し、定義済みパターンや仮想イメージによるアプリケーション開発や展開、管理機能を提供する。負荷に合わせたスケールアウトや仮想マシンやログ、ルーティングなどのポリシー制御を直感的な操作で構築することが可能。方向性としては、先日AWSから発表された「OpsWorks」に近いという。

 これらはSmartCloud Enterpriseのメニューからボタンを押せば、新しいサービスとして追加できる。また、同じものがプライベートクラウドとしても提供できるのも大きな売りになる。

SCAWSでは直感的な操作でシステム構築が可能になる

先が見えないからこそ、走るべき

 サービス概要を説明したスマーター・クラウド事業部 ソリューション理事 クラウド・マイスター 紫関 昭光氏は、これらのサービスを導入した背景として、顧客のニーズに応じて、要求や仕様を出す事業部、アプリケーション開発や検査の部門、そしてシステム運用・管理部門の3つのパートで、ギャップが生じていることを挙げた。

日本IBM スマーター・クラウド事業部 ソリューション理事 クラウド・マイスター 紫関 昭光氏

 「事業部は顧客のニーズをギリギリまで取り込みたいが、開発部門はスペックを決めたい。また、開発部門がアプリケーションをテストしようと思っても、本番と同じ環境を運用部門が用意するのは難しい」(紫関氏)という2つのギャップだ。これを解消するのがCLMSとSCAWSだという。

IBM SmarterCloudによる開発運用体制の連携

 また、紫関氏はエリック・リース氏の「リーン・スタートアップ」を引き合いに出し、「普通、先の見えない暗闇は歩いて進む。私やリース氏は、先が見えないからこそ、走るべきと述べている」と提案。CLMSとSCAWSを活用し、スピーディな開発やSLAの確保を実現すべきと説明した。「コンセプト作りに半年、開発に2年かけたものが必ずしもよいサービスになるわけではない。機能要件、非機能要件とも、あとから変えられる自由度があるので、スピーディに改良を加えていけばよい」(紫関氏)と述べ、不透明な時代だからこそ、スピード展開を進め、リスクを最小化することが重要だと説明した。

 SCASはSmarterCloud Enterpriseの一部として、グローバルのIBMクラウドセンターで利用可能。価格はサービスや機能、ユーザー数、使用時間に基づいて設定され、月額定額制または従量課金制で支払う。また、さまざまなISVの支援プログラムも推進しつつ、90日間の無償トライアル・プログラムを用意するという。

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