「SmarterCloud Enterprise+」はサービス管理やセキュリティー機能も搭載
IBMのIaaS「SCE+」が幕張DCなど世界5カ所に対応
2012年10月15日 06時00分更新
10月12日、日本IBMはサービス管理やセキュリティー機能を持つIaaS型クラウドサービス「SmarterCloud Enterprise+(SCE+)」が対応するデータセンターを拡充し、幕張(千葉県)、ボールダー(米国)、オルトランジア(ブラジル)でも利用可能になったと発表した。
SCE+は、一般的なシステム構築に比較して短いリードタイム、資産を持たないといったクラウドの特徴だけでなく、WindowsとLinux、そしてAIXに対応するプラットフォームの選択肢、サービス内容と品質から選択できる4つのサービスレベル(SLA)、VM単位でOSレイヤーまでをカバーする運用サービスを用意。同社では、一般的なIaaSでは提供されない、企業の本番環境をサポートする機能を有する信頼性の高いクラウドサービスとしている。
SCE+がこれまで対応していたのは、エーニンゲン(ドイツ)、ラーレイ(米国)の2カ所で、今後は合計5カ所で使えることになる。これにより、「新規事業を日本のデータセンターで迅速に立ち上げ、ビジネスの成長に合わせてグローバル拠点に順次展開する」といった要望に対し、スピードを重視し投資リスクの最小化を図りながら支援できるという。
また、幕張データセンター対応により、データを物理的に海外に持ち出したくないユーザーでもSCE+が利用しやすくなる。さらに、今後増加が見込まれる既存システムとクラウドシステムを接続して連携させるハイブリッドクラウドのシステムを構築する場合でも、国内においてSCE+上でのシステムの開発や運用・保守を行なうことができ、迅速かつ柔軟な対応がしやすくなるとしている。