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最新スマホも続々登場! Mobile World Congress 2013レポ第10回

MWCのNokiaは139ユーロのWP8スマホなどエントリー端末

2013年02月26日 17時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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 Nokiaは25日に「Mobile World Congress 2013」の会場にて、発表会を開催した。139ユーロと同社最安となるエントリー向けのWindows Phone 8端末「Nokia Lumia 520」に加えて、ミドルレンジの「Nokia Lumia 720」、そしてローエンドのフィーチャーフォン2機種を発表した。CEOのStephen Elop氏はNokiaの戦略を”勇敢”という言葉を用いて表現し、2年前のMicrosoftとの提携の成果を強調した。

よりお手頃なWindows Phone 8スマホの「Lumia 720」「Lumia 520」で立て直しなるか

スリムなデザインの魅力的なミドルレンジLumia
地図サービスを強化し、NokiaのみならずWP8端末に提供

 まず、ミドルレンジのLumia 720は、4.3型IPS液晶(480×800ドット)を搭載したWindows Phone 8搭載スマートフォンだ。厚さは9mmとスリムなデザインで、1GHzでデュアルコアのSnapdragon S4を搭載。RAMは512MB、ストレージは8GB、microSDカードで最大64GBまで拡張できる。ワイヤレス充電、カメラなどハイエンド端末「Lumia 920」の一部機能をミドルレンジの価格帯にもたらす。

ミドルレンジのスペックに、ハイエンドモデルの機能を一部組み込んだ「Lumia 720」

 ディスプレーは独自のClearBlack技術、手袋を付けても操作できるスーパーセンシティブ技術を持つ。カメラには暗所でもきれいに撮影できる独自のCarl Zeiss光学技術を利用した6.7メガピクセルセンサーを搭載した。前面には1.3メガピクセルカメラを備え、セルフポートレート撮影時に顔の位置を指示する音声コマンド「Glam Me」などのちょっとした便利な機能を盛り込んだ。

Nokiaもカメラが自慢

 写真上に撮影場所を記録できる最新のカメラレンズアプリ「Place Tag」、カメラを通じて移した現実世界に情報を加えるAR(現実拡張)などを含む地図・位置情報スイート「Nokia HERE」も含む。このNokia HEREにはPlace Tagのほかに「Here Drive+」や「Here Transit」などの機能もNokia HEREに追加した。たとえばHERE Transitは、公共交通機関での乗り換えの概略を地図上に示してくれる便利な機能だ。

 音楽では無料の「Nokia Music」サービスのプレミアム版「Nokia Music+」を1月に発表しており、Lumia 720でも利用できる。月額4ユーロで無制限ダウンロード、複数の端末からのアクセスが可能というサービスである。

 Lumia 720はワイヤレス充電専用のカバーも用意する。端末に加え、チャージャー側もNFCを組み込み、チャージャーに置いたときに自動的にアプリを表示する設定ができるという。車用のワイヤレスチャージャーホルダーも発表した。

 Lumia 720は予想価格は249ユーロ、3月までに香港、ベトナム、シンガポールで発売を開始し、その後中国や欧州などに拡大する。

Lumia 720の価格は249ユーロ(約3万円)

Nokiaが得意なエントリークラスをさらに強化
Lumia最安の「Lumia 520」を投入

 エントリークラスのLumia 520は4型のWVGA液晶、5メガピクセルカメラ、RAM 512MBなどのスペックを持つ。価格は150ユーロを切る139ユーロで、NokiaのLumiaラインでは最安値という。第2四半期に香港、ベトナム、イタリア、英国で発売開始、その後中国や米国にも拡大する。

こちらもNokia端末らしいポップなデザインが魅力
極端にスペックが低いわけではなく、価格も139ユーロ(約1万7000円)とお手頃。Nokiaの業績回復を支えるか?

  Lumia 720 Lumia 520
ディスプレー 4.3型IPS液晶 4型
画面解像度 480×800ドット 480×800ドット
サイズ 67.5×127.9×9mm 64×119.9×9.9mm
重量 128g 124g
CPU Snapdragon S4 1GHz
(デュアルコア)
Snapdragon S4 1GHz
(デュアルコア)
メモリー容量 ROM:8GB/RAM:512MB ROM:8GB/RAM:512MB
カメラ画素数 6.7メガ 5メガ
バッテリー容量 2000mAh 1430mAh

 Nokia 105は価格15ユーロのフィーチャーフォン。3月までに中国、インド、ロシアなどの市場で発売する。Nokia 301もエントリー向けフィーチャーフォンで価格は65ユーロ。

新興国市場に強味を持つNokiaにとっては、まだまだ重要性が高いフィーチャーフォン

Windows Phone端末の7割を占めるNokia
Microsoftとの協業にさらに力を入れていく

 Nokiaは中国最大手のChina Mobileと提携し、同社のTD-CDMAネットワーク向け「Lumia 920T」を提供しているが、この日発表したLumia 720とLumia 520についてもTモデルを提供するという。Elop氏はまた、Nokia HEREプラットフォームをNokia以外のWindows Phoneでも利用できるようにすることも発表した。

 Elop氏はスピーチ中、2年前に戦略方向転換となったMicrosoftとの提携が実を結んでいることをアピールした。「Windows Phoneのアプリは13万に達している」とElop氏、Nokiaは開発者向けにコア技術やAPIを公開することでさらなるプッシュをかけていくという。Microsoftとはビジネス向けでも協業し、Microsoft Officeなどエンタープライズ向けのサービスやアプリを提供していくことも明らかにした。現在Lumiaユーザーの5人に1人はビジネスユーザーという。

Microsoftとの提携の効果をアピールするNokia CEOのElop氏

 Nokiaは2012年、世界最大手の座をSamsungに譲るなど、苦しい状況が続いている。現時点ではLumiaで展開するスマートフォン戦略は、Symbianの減少を食い止めるには至っていないが、2012年第4四半期の決算では久しぶりの黒字決算となった。同期のLumiaの出荷台数は440万台と報告している。なお、Windows Phoneに占めるNokiaのシェアは7割といわれている。


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