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最新スマホも続々登場! Mobile World Congress 2013レポ第25回

元MeeGoチームが立ち上げた「Jolla」トップに聞く

Android、iOS以外にもチャンスはある 新OS「Jolla」の未来

2013年03月13日 12時00分更新

文● 末岡洋子

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まだまだ登場するモバイルOS
新勢力のJolla

 「MeeGo」は、現在ほぼWindows PhoneメーカーとなったNokiaが、直前まで主力OSと位置づけていたオープンソースのモバイルプラットフォームだ。NokiaとIntelの共同プロジェクトだったMeeGo。Nokiaが戦略を180度変換した後にIntelはサムスン電子と「Tizen」を立ち上げた。だがNokia側チームはベンチャー精神を生かしてまったく新しいOSを作ることに……。そうして立ち上がったのがJollaだ。

 おしもTizen、それにFirefox OS、Ubuntuらと新しいモバイルOSブームの一端を担うことになった。そんなJollaを率いるMarc Dillon氏に話を聞いた。

JollaのCEO、Marc Dillon氏

──Jollaを立ち上げた経緯について簡単にお聞かせ下さい。

Marc Dillon氏(以下、Dillon) 2001年にNokiaに入社し、米サンディエゴのプロダクト・クリエーション・センターで主として北米市場向けの製品開発を担当しました。そこで、Linuxベースの「Osso」というモバイルOSを知り、将来性を感じました。Ossoは後の「Maemo」の原型で、Maemoは「MeeGo」の前身となります。このプロジェクトに加わるために、フィンランドに移動しました。Nokiaは大所帯ですが、われわれのプロジェクトは自由度が高く、Osso/Maemo/MeeGoへと発展していく中で、チームの中には常に“新しいことをやっている”という起業家のような雰囲気がありました。

 われわれがMeeGoベースのスマートフォンの開発を進めているとき、Nokiaは戦略を変更してMicrosoftと提携しました。そのとき、当時進んでいた「Nokia N9」を完成させるという決断も下されたため、プロジェクトのメンバーはほとんど残りました。

 私自身、モバイル業界は22年の経験があり、システム統合と製品開発の両方を熟知しています。私以外のメンバーも、経験を積んだベテランばかりでした。ハードウェアとソフトウェアを開発し、統合して製品に仕上げることは簡単なことではありません。ですが、われわれには能力がありました。そこで、新しい企業を立ち上げてMeeGoを使って自分たちで製品を作ることができるのでは? という案が出てきました。

大きなフォーカスを置いたというUI。ホーム画面は上下にスクロールできる。Nokia N9/Sailfish OSでレビューしてくれた

 自分たちで資金を出し合ったほか、個人投資家の力を借りることで最初の投資ラウンドをクローズしました。2012年5月のことです。最初の従業員も雇い、どのようなハードウェアを市場に提供するのかを固めていきました。6月に「Jolla is Here」という初のツイートをし、すぐに1万のフォロワーを集めました。

 そして9月にはスタッフは60人となり、契約社員を入れて100人体制となりました。国籍もさまざまで20程度の国の出身者がJollaのチームにいます。8割が研究開発に従事しています。多国籍はイノベーションに重要で、よいアイディアが生まれるメンバーが揃っています。

 11月にフィンランドのイベントでユーザーインターフェイスを披露し、現在端末の開発にフォーカスしています。Sailfish OSを搭載した端末、メインOSとしてのSailfish OS、モダンなスマートフォンに必要なサービス、ハードウェアのプロデュースなどの作業です。Sailfish OSは製品が登場したらバージョンは1.0で、それまでは継続的インテグレーションを行ないます。

──MeeGoで組んだIntelはTizen Associationを結成しました。Tizenに加わるという選択肢は考慮しなかったのですか?

Dillon Tizen、Androidなど既存のイニシアティブではなく、新しいものを作りたかった。われわれにはパッションと能力があり、自分たちでやれる自信があったからです。われわれは政治ではなく、オープンソースの能力主義に基づいて活動しています。また、Tizen発表当時はN9の完成に向けて作業中だったということもありますね。

マルチタスクの操作性はかなり高そうだ。ライブタイルのような“アクティブカバー”からスワイプにより各アプリを操作できる。音楽アプリならわざわざアプリを全画面表示せずに楽曲を再生できる。「少ないクリックで操作が完了する」(Dillon氏)

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