Kinectを使った社会問題解決のアイデアを創出、
プレゼンテーションを行なう
グループディスカッションでは、14グループに分かれて、Kinectを使った社会問題解決のアイデアを創出。生徒からの投票によって選ばれた2チームと、加治佐最高技術責任者が選んだ1チームが全員の前で、プレゼンテーションを行なった。
選ばれたのは、「Kinectを利用した人の流れの監視と災害対策」、「Kinectを使用した手話」、「Kinectでコミュ障(コミュニケーション障害)の改善〜ギャルゲーから学ぶ法則」というアイデアを考えた3チーム。
「大人にはないアイデアが多く、それでいて、Kinectの機能や用途、可能性を理解している。マウスの延長線上の入力デバイスという発想がない、自由な発想からアイデアが生まれている点を評価したい」とする。
また、30分間でアイデアをまとめ、同時に5分間のプレゼンテーションを準備するということを、すべてのグループが、全員参加で取り組んでいたことにも感心していた。
加治佐最高技術責任者は、特別講義の随所で、「プレゼンテーションは、必ずしもパワーポイントを使わなくてもいい。一番大事なのはアイデア、それをどう伝えるのかが大切である」、「ビジネス化するには法律的な観点を盛り込むことも重要である」、「Kinectを採用しているXbox 360は、世界38ヵ国でビジネスを展開している。これは、日本で開発した製品を世界に展開できることにつながる」など、実際のビジネス現場で求められる要素や考え方を伝えていたのが印象的だ。
日本、そして世界に役立つものを作ってもらいたい
特別講義の最後に加治佐最高技術責任者は、「将来、IT業界で活躍する人だけでなく、コンピューターを活用して、医療などの別業界で活躍する人もいると思うが、日本は技術力がある国であり、みなさんはそれを担う人材。日本、そして世界に役立つものを作ってもらいたい」と、生徒にエールを贈っていた。
佐野教諭は、「生徒からの反応は極めて好評。日本マイクロソフトの最高技術責任者から特別講義を受けられることに感動していた生徒もいた。ぜひ、今後も継続的にお願いしたい」と期待を寄せていた。最先端の技術を知り、ビジネスの現場をリードする講師の登場は、生徒たちに大きな影響を与えたようだ。
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