スライド機構搭載で、タッチ対応のUltrabookを東芝が投入
東芝は、Windows 8を搭載したUltrabook「Satelite U920t」や、21:9ディスプレーの「Satelite U840W」などを発表した。
Satelite U920tは、ディスプレーをキーボード上にスライドさせることで、タブレットとして使用できるもので、CPUにはUltrabook向けのCoreプロセッサーを搭載。12.5型のTru Brite Touch IPS HDディスプレイを採用しており、5本指でのタッチ操作が可能になっている。
256GBのHDDを搭載。8GB以上のDDR3 RAMを搭載する予定。インテルGraphics 4000も搭載する。サイズは幅326.5×奥行き213×高さ19.9mmで、重量は1.45kgとなる。2012年第4四半期(10~12月)に欧州市場で発売される予定。日本では、dynabook R800シリーズとして発売されることになる。
東芝 デジタルプロダクツ&サービス社 営業統括責任者の檜山太郎氏は、「通常はタブレットとして使用してもらい、クリエティブな用途の際に、キーボードを使用できるといったコンセプトで開発した。ハイブリットな活用提案はこれからも進めていきたい」としている。
21:9の液晶ディスプレー搭載
世界初となる21:9のシアターサイズディスプレーを搭載した「Satelite U840W」は、14.4型のTru Briteディスプレイを採用し、256GBのSSD搭載モデル、および500GBと32GBのmSATA SSDを搭載したモデルを用意する。インテルCoreプロセッサ for Ultrabook、10GBのDDR RAMを搭載。Harman/Kardonのスピーカーシステムも搭載している。
368.5×200×20.8mmの横長サイズとなっており、1.57kgの重量を持つ。
「シアターサイズならではの映画コンテンツの表示が可能で、音質にもこだわった。また、画面を分割すれば4:3の画面が2つ同時に表示できるという使い方も可能。映像を楽しむといったことを軸に、新たな提案として開発したものであり、今後の評価をみて、タブレットなどを含めて、ラインアップの広がりも検討していきたい」(檜山氏)としている。
Satelite U840Wは、日本ではdynabook R500シリーズとして発売されることになる。
ビジネス用途を想定した軽量モバイルパソコン
さらに、ビジネス利用を狙ったSatelite Z930は、セキュリティ運用管理と、消費電力管理を実現するTSCM(Toshiba Smart Client Manager)を搭載。IBMのTivoli Endpoint Manager(TEM)と、東芝が持つ省電力技術とセキュリティ技術を連携させたという。
CPUには、インテルCoreプロセッサ for Ultrabookを採用。13.3型の液晶ディスプレイを搭載し、256GBのハードディスクを搭載している。幅316×奥行き227×高さ15.9mmの筐体サイズとなっており、重量は1.12kg。日本では、Dynabook R600シリーズとして発売される予定だ。
4K出力対応のPCも検討中
また、同社では、グローバルスタンダードモデルとして、「Satelite U940」も発表した。これはUltrabookのエントリーモデルと位置づけられている製品で、欧州市場では2012年第4四半期(10~12月)の発売。日本で発売される予定はない。
さらに同社では、2013年度に発売予定の4K出力対応のDynabookを商品化する予定であり、4Kテレビとともに東芝ブースに参考展示。「4K写真編集、4K画素ウェブブラウジングをより身近なものとし、4K出力ノートPCによる新たな発見と感動を提案できる」とした。