発売日も決まり、カウントダウンが始まってきたWindows 8。タッチに合ったUIを持つという点も助けとなって、ハードウェア自体の再定義も進みそうな印象だ。ここでは、海外のイベントIFA 2012で登場した実機を紹介しながら、Windows 8が切り拓く新しいコンピューティングのスタイルを見て行こう。【動画】でギミックも良く分かる!
サムスンは、ディスプレーを脱着可能なノートPCを発表
韓国サムスン電子はドイツのメッセ・ベルリンで開催された家電見本市“IFA 2012”において、スレートPCとノートパソコンの2種類のスタイルで利用できる「ATIV Smart PC」など、Windows 8搭載製品4機種を発表した。日本での発売は予定されていない。
サムスン電子ヨーロッパのDamian Cusickゼネラルマネージャーは、「世界で初めて発表されるWindows 8搭載製品になる。ATIVブランドの製品は、シンプルで、パワフルで、ビューティフルであるのが特徴である」と語った。
ディスプレーを取り外し可能なATIV Smart PC
「ATIV Smart PC」は、ディスプレー部を脱着して、スレートPCとして利用することができるハイブリッド型のノートPC製品で、上位モデルとなるATIV Smart PC Proは、インテルのCore i5プロセッサー、SSD 256GB、4GBメモリーを搭載する。10本指でのマルチタッチ式の11.6型 HDディスプレーを採用するとともに、1024段階での認識を行える新たなS Penでの操作を可能としており、8時間のバッテリー駆動を実現。11.89mmという薄さを実現している。
また、スタンダードモデルとなるATIV Smart PCでは、Atomプロセッサーを搭載。SSD 128GBと2GBメモリーを搭載し、13.5時間の長時間バッテリー駆動を実現。9.9mmの薄さと、750gと軽量化が図られている。Damian Cusickゼネラルマネージャーは「スタイルを変えることで、場所を選ばずに利用できる端末」とした。
Windows RT搭載のタブレット「ATIV Tab」
一方、「ATIV Tab」は、モビリティを実現したWindows 8搭載タブレット端末で、10.1型のHDディスプレーを搭載。8.9mmの薄さ、570gの軽量化を実現。5メガドットと1.9メガドットのカメラを搭載している。また、8200mAhのバッテリーを搭載し、12時間のバッテリー駆動を実現している。海外向けモデルとしては珍しく、Microsoft Officeをインストールしているのも特徴であり、SkyDriveによる7GBのクラウドストレージも利用も可能だ。
Windows Phone 8を搭載する4.8型 HD Super AMOLEDディスプレー採用の「ATIV S」は、8.7mmの薄さと、137.2×70.5×8.7の手のひらサイズを実現したスマートフォンで、8メガドットのカメラおよびNFCを搭載している。こちらにもマイクロソフトオフィスをインストールしており、2300mAhのバッテリーを搭載している。
また、Ultrabookである「Series 9 15"」にも、Windows 8を搭載したモデルを発表した。「Windows 8にあわせてハードウェアを最適化した」としており、第3世代のインテルCore i5およびi7のプロセッサを搭載。15型のHD+ディスプレーを搭載し、9.1秒で起動するという。また、14.9mmの薄さと、1.65kgの重量を実現。マルチタッチのタッチパッドを搭載している。
コンセプトモデルも多数展示
一方、IFAのサムスンブースでは、コンセプトモデルのモックアップも展示されていた。Memo PCやPop UPなどと呼ばれるモデルで、ヒンジ構造の改良などによってユニークな使い方が可能になっている。