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痛車でラリー! メロンインテ3年目は頂点への戦い 第7回

痛車が増えた全日本ラリー

メロン号絶体絶命! モントレーラリーで悪夢のクラッシュ

2012年09月03日 19時00分更新

文● 中村信博 ●撮影/中島正義、うえのふみお

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ここで大量ポイントを取っておきたいメロン号

 7月28日、「モントレー2012」デイ1。渋川総合公園ラリーパークは、朝から強烈な日差しと熱気に包まれていた。このところ群馬では国内最高気温をずっと記録しつづけていて、この日も朝8時の段階で気温は32度を超えている。標高が高いだけに日陰にはいると少しは涼しいけど、日向に出ると途端に肌がじりじり焦げていくような感触だ。

渋川総合公園のサービスパークに展開した、MRCチームブース。もちろん歴代のめろんちゃんヌイグルミとPLUMフィギュアは今回もお客さん向けに展示だ

朝早くでまだ観客が少ないラリーパーク。この1時間ほど後には、この場所は大勢の観客で埋め尽くされる

 この「モントレー」というイベントは、われわれラリーストにとって特別な位置付けのイベントだ。かつては国内でも屈指の名イベントとして開催されていた「モントレー」は、ワークス勢をはじめとする全日本のレギュラーメンバーと、無名だけど群馬の道を知りつくした地元選手たちがガチでぶつかり合うイベントだった。ここで実力を見せた地元ドライバーは「群馬スペシャリスト」と呼ばれ、やがては日本を代表するラリー選手として世界へ羽ばたいていく。「モントレー」で勝つこと、それ自体が当時のラリーストにとってはひとつのステータスだったのだ。

今回最大のライバルであるCUSCO RACINGのチームテントには、高崎くす子等身大ポップが。CUSCO は じ ま っ た な !

なんとCUSCO RACINGは、今回のイベントに計4台の高崎くす子仕様の痛車を送り込んできた! いったい何があったんだCUSCO……!

CUSCOからはさらにもう1台、こちらは某ジャンプ編集部に公認をもらったという「ワンピース」仕様のインテグラが参戦。ふと見上げてみると、CUSCOのサービストラックには海賊旗がはためいていた

 そんな伝説のイベント「モントレー」も2003年を最後に長らく開催休止が続いてきたが、今年9年ぶりに全日本ラリー第5戦として復活することになった。この日を楽しみにしていたモータースポーツファンが早朝から会場に詰めかけ、3000台の臨時駐車場がスタート前にはほぼ満車状態に。後に発表された2日間合計の入場者数は約2万人で、これは国内最大のイベント「ラリー北海道」、それに観客に人気の「新城ラリー」に匹敵する。「モントレー」がふたたび日本を代表するラリーイベントとなるのも、もう間もなくのことかもしれない。

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