今回のVAIO Pの場合、Windows 8へのアップグレードができたとしても、搭載アプリケーションはきれいさっぱり未インストール状態になる。そのため、独自ツールのインストーラーを何らかの形で手に入れなければならない。Windows.oldフォルダにアプリケーション自体は残ると思うが、それをそのままコピーしても、レジストリ設定がないのでまともに動くかは怪しい。
ところが、VAIO PをWindows 7にアップグレードする際は、ソニーが提供する「VAIO Windows 7 アップグレードユーティリティー」を使って、アップグレードインストールするのが基本である。こうした独自ツールの入手は難しい(インストールディスクから抜き出す手があるが、今回は時間切れ)。
そうなるとVAIO PをWindows 8化するためには、まずWindows VistaをWindows 7にアップグレードしてから、さらにWindows 8にアップグレートするという、2段階のアップグレードが必要になる。だが、そのためにはWindows 7のライセンスが必要になり、非現実だ。残念ながらVAIO PへのWindows 8インストールは断念することとなった。
ハードウェア | ソフトウェア |
---|---|
× | × |
エラーが出てインストールできない | メーカー製PCの場合、Vista→8化は独自ドライバーやツールが得られないと厳しい |
インストール実験 その2
Aspire S3-951-F74U
出だしでつまづき、企画の前途に暗澹とした思いがよぎるが、次に進もう。次なる実験台はUltrabookの第1世代製品である、エイサーの「Aspire S3-951」である。2011年の製品だし、搭載コンポーネントはインテル製を中心としたオーソドックスな構成なので、それほどトラブルはでない……だろう。
Aspire S3-951-F74Uの主なスペック | |
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CPU | Core i7-2637M(1.70GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 13.3型ワイド 1366×768ドット |
ストレージ | SSD 256GB |
無線通信機能 | IEEE 802.11b/g/n |
OS | Windows 7 Home Premium SP1 64bit |
Ultrabookほとんどの場合、光学ドライブを持たない1スピンドルマシンなので、アップグレードはUSBメモリーに入れたWindows 8のインストーラーで行なった。USBメモリーなので速く終わるだろうと思ったが、細かいファイルが多いためかアップデートにかかる時間はDVDドライブとあまり変わらない。
Aspire S3はいろいろとプレインストールアプリケーションも多いのだが、ハードウェアやドライバー類はオーソドックスなものなので、アップグレードインストールはすんなりと終了している。すんなり行き過ぎて書くことがないくらいだ。

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