去る8月15日、製造候補版(RTM)が公開されて、10月26日予定の発売日まで待つばかりとなった「Windows 8」。この最新Windowsはどのように変わったのだろうか? 完成版をベースにしたWindows 8特集の1回目では、Q&A形式でWindows 8の特色を確認したい。
Q1 Windows 8はどんな製品があるの?
Windows 8では、「Windows 8」(無印)と「Windows 8 Pro」という2種類のパッケージが販売される。Windows 8(無印)は一般的なコンシューマーユーザー版としての位置づけになり、Windows 7 Home Premium/Home Basic(日本未発売)/Starterからのアップグレードが可能だ。Windows 8 Proはそれらに加えて、Windows 7 Ultimate/Professionalからのアップグレードにも対応する。
その他に、ARMプロセッサー搭載機器向けにプリインストール版が提供される「Windows RT」、大規模導入をするビジネスユーザー向けに「ボリュームライセンス+ソフトウェアアシュアランス(SA)」方式で提供される「Windows 8 Enterprise」があり、都合4つのエディションが存在する。
なお、Windows 8自体のアップグレードとして、Windows 8無印をWindows 8 Pro(Media Center入り、以下MCE)にする「Windows 8 Pro Pack」と、Windows 8 ProをWindows 8 Pro(MCE)にする「Windows 8 Media Center Pack」が提供される。これらを購入すれば、Windows 8にMedia Center機能を追加できる。
いずれにしても、x86マシンのコンシューマーユーザーが購入できるのは、Windows 8 ProとWindows 8 Pro(MCE)が主体となり、Windows 8マシンは低価格PCのみになりそうだ。
Windows 8にアップグレードできる旧OSは、Windows XP以降となっている。しかしアプリケーションや設定、ファイルなどすべてが移行できるのはWindows 7からのアップグレードだけなので、事実上Windows 7からしか実用的なアップグレードはできないと思っていい。なお、Windows Vista(SP1以降)ならファイルや設定を、Windows XP(SP3)ではファイルのみ保持したアップグレードができる。従来どおり、32bit版から64bit版へのアップグレード(あるいはその逆)はできない。
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