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富士見iPhoneクラブ 第50回

俺たちの夏、痛スマホの夏――ドッグ先生のiPhone痛化講座

2012年08月17日 12時00分更新

文● iPhoneクラブ製作委員会

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夏の痛化講座、いよいよ実践編!

じまP それではそろそろメインの話題として、痛化する際に気をつけるポイントから教えていただければと。とはいえ、いきなり全部改造するのも大変なので、入門的なところからお願いできますか?

ドッグ 再剥離できるシールを選ぶことが大切なんです。量販店で売っているシートは耐久性がないので、貼り直すのが前提になっています。やり直しも効きますしね。しょっちゅう“嫁”が変わっても安心です。

じまP そうなんだ! てっきり剥がれにくいシールの方がいいと思っていましたが、そういうわけでもないんですか。

ドッグ シールを自作したいなら、Appleがケースを作るサードパーティー用に、iPhoneの図面を配布しているんです(アップル 図面配布元サイト)。詳細なPDFなので、カメラとフラッシュの穴とかの位置もあります。それに合わせて、Illustratorでデータを作ればいい。このiPhone 4Sもそうやって発売日に痛化したんですが、当日にやるのは大変なんです。シールを作ろうにも実物がないから、資料を頼りにサイズ調整をやるしかない。

アップルは公式サイトでケース系のサードパーティーのために、iPhoneやiPadの設計図面を配布している。発売前のiPhone 4S用“痛化”ステッカーも図面をもとに製作された。もはやプロである

IllustratorでiPadのスマートカバーを製作しているところ

じまP 苦労がしのばれますね。

ドッグ このiPhoneのシールは近所にステッカー屋さんがあるので、そこで作ってもらいました。貼ってから1年ぐらい経ちますが、やはり業者さんが作ったものは耐水性があるし、色が抜けにくいのでいいですね。

じまP というと、そこはiPhoneのシール専門店なんですか?

ドッグ いえ、壁に貼る販促商品だったり、車用のステッカーだったり、幅広くやっていらっしゃるところで。そこにデータを持っていってお願いしました。最近は痛化用のステッカーの依頼も増えているようで、古き良きヤンキーっぽいデザインの中に、キャラもののイラストが紛れ込んでいたりして。

じまP すごい、(痛化の)“御用達”になりつつあるんだ。

データを作成したら、シールの加工は印刷屋さんにおまかせ。費用は2000~4000円、納品までは30分くらいという

ドッグ このシールの解像度は600dpiですが、300でも十分かなと。既存のシールを切って貼りたいなら、デザインカッターとかでシャコっと切ればいいでしょう。カドの部分に関しては、小さなハサミでちょっとずつ切るのがいい。あと、カメラの穴の部分は、穴あけパンチで少しずつ空けていってもいいでしょうね。

じまP Androidについても聞いてもいいでしょうか? iPhone持ちでありながらAndroidも持っている、あるいは興味があるという人も結構いるんですよ。iPhoneを痛化したい人なら、Androidもしたいんじゃないかと。

ドッグ Androidは、実はやりにくいんですよ。シールを貼るとしたら、当然、本体がフラットな方がいい。ところが最近のAndroidでは、ラウンドフォルムが隆盛なんですね。ドライヤーとかで熱を加えて強く固着させる手段もありますが、面倒だし、失敗もしやすい。

じまP iPhoneと違って、機種もいろいろありますから、サイズを合わせるのも一苦労ですよね。

“くびれ”デザインで話題の「Xperia GX」など、Androidはラウンドデザインのものが多いためステッカーチューンが難しい。特殊なケースなどで「痛化」にチャレンジしたほうが良さそうだ

ドッグ ですから、本体の話でいえばiPhoneの方が楽なんです。もしAndroidでやりたい場合は、クリアタイプのジャケットと本体の間に挟めばいいんです。そうすれば本体に貼らなくていいし、すぐ変えられる。これはもちろんiPhoneの場合もそうですよね。

じまP 挟むだけなら、誰でも気軽にできますね。

ドッグ ええ。それで気に入ってからでもシール作りは遅くないと思います。痛iPhoneではまずい、というおカタい場に行くときは外せますし、エントリーとしてはちょうどいいんじゃないでしょうか。

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