デルの14型タッチ対応ノートPCをレビュー
コードレスパソコン「Inspiron 14 7000」は高級感と打鍵感も素晴らしい (1/2)
2013年12月03日 12時50分更新
デルの新作ノート「Inspiron 14 7000」は、14型ながらなるべく薄く・軽くを維持しながら、高い性能とバッテリー駆動時間を実現している。もっとも、この路線はUltrabookですっかり定着しており「長く動いてあたり前」は、Haswellでより加速することになった。それはすでに周知の通りで、デルだけでなく他メーカーのノートPCのバッテリー駆動時間は9時間以上が当然のようになっている。そのため、Inspiron 14 7000がさらなる特徴として注力したのが「コードレスパソコン」だ。電源だけでなく、大半のインターフェイスを無線化し、家やオフィスでの自由度と可搬性を向上させるというコンセプトだ。
高級感漂うデザイン
ボディはフルフラットデザインで、放熱性向上も兼ねたアルミ製のボディが目を引く。厚さ15.3mmのフラットなデザインだが、末端部は鏡面加工仕上げのラウンドエッジを採用しており、持ち運ぶ際の持ち心地もしっかりと確保されている。コードレスパソコンとしてリビングから寝室へといった移動時のストレスの少ない仕様だといえる。
「Inspiron 14 7000」は14型で、重量は2.02kgある。屋内利用が前提の製品だが、ほとんどの資料をInspiron 14 7000に保存した場合は、打ち合わせやプレゼン用として持ち運べるギリギリの重さだともいえる。実際に数日ほど取材用として持ち運んだところ、重く感じるシーンは多かった。それでも、Inspiron 14 7000とカメラのみの荷物構成はなかなかアリだった。重要なのが出先での作業性が高い点で、タッチパネルも加えて荷物を吟味すれば、13.3インチ以下に拘ってモバイルを考える必要もないだろう。
インターフェイスは可能な限りコードレスの仕様になっており、無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n)とBluetooth 4.0は当然に搭載する。バッテリーの保ちもよく、インターフェイスゲーブルや電源ゲーブルをつなぐことなく活用できる。なお、そのほかのインターフェイスも無線化しているのかと思ったが、HDMIはワイヤード。これは実用性重視での採用だろう。またムリに無線化をすると逆に使いにくくなるため、現時点のテクノロジーやエクスペリエンスの浸透具合も加味したと見るべきだ。そのほか、USB 3.0×2、SDカードリーダ、ヘッドフォン端子を備えている。
試用機の液晶はISPタッチパネルで、解像度1920×1080ドット。パネル面は「Corning Gorilla Glass NTB」を採用。タブレットと比べるとタッチパネルまで遠い印象を受けたが、タッチパッドとタッチパネルのハイブリッド操作が多い場合は気になることはなかった。またパネルの出自については非公開になっているが、視野角は上下左右ともに広く、また発色も良好。オフィスアプリケーション操作だけでなく、エンタメ面でも満足のいく人が多いだろう。
(次ページ、「こじんまりとしたキーボードだが打鍵感はいい」に続く)