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これだけは知っておきたい 最新テクノロジーキーワード 第2回

「Kepler」省電力と大幅性能向上を実現したNVIDIAの新GPU

2012年04月18日 12時00分更新

文● 小林哲雄

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GTX 680で追加されたそのほかの新機能

販売されているGeForce GTX 680搭載カードの例

 グラフィックスカードに搭載された際の新しい特徴に、「GPU Boost」がある。GPUの消費電力は重い負荷の状態と軽い負荷の状態で異なるが、最大消費電力を必要とするのは重い負荷時に限られる。つまり、GPUにとって軽い負荷の場合は、消費電力に余裕がある。

 そこで消費電力の余裕を判定しながら、軽い負荷の時はGPUの動作周波数と電圧を上げて、オーバークロックするというのがGPU Boostだ。標準状態でのGPUクロックは1006MHzだが、GPU Boost時は1058MHzへと上げることができる。このブースト量はアプリケーションによっても異なり、1100MHz以上に上げることも可能だという(逆に、あまり上げられない場合もある)。また、具体的な数字は示さなかったが、メモリークロックも上げることができるようだ。

「GPU Boost」の説明図。単なるオーバークロックと異なるのは、負荷を見ながら最適化しようということだが、これ以外にオーバークロック要素も用意されている

負荷とGPU Boostによるオーバークロックの例を示すグラフ。TDPに余裕のある低負荷時にオーバークロックしようというのがユニークなところ

 表示を滑らかにするアンチエイリアシング(AA)にも、「TXAA」(Temporal approXimate AntiAliasing)という新しい方式が取り入れられた。まず搭載される「TXAA 1」は、従来の2xMSAA(2point MultiSample AntiAliasing)程度の負荷で、エッジ部の表示品質は8xMSAA程度を実現できるという。将来は4xMSAA程度の負荷で、さらに表示品質を上げる「TXAA 2」も予定されている。

従来型のMSAAとTXAAの品質と負荷を示した図。横軸がGPUへの負荷で左ほど高い

AAなし(左)と8xMSAA(中央)、TXAA(右)を比較したデモ。逆光でわかりやすい例だが効果は高い

 そのほかに細かい強化点としては、マルチディスプレーの強化がある。GTX 580では、3台のディスプレーで3D表示が可能な「3D Vision Surround」が可能だった。GTX 680では3D Vision Surroundの3画面に加えて、さらに1台のサブディスプレーが追加できる(4枚目は3D表示不可能)。ゲーム本体画面に加えて3Dを必要としない、ステータスやチャットを表示させることができるようになった。

GTX 680 1枚で、3D Vision Surroundとサブディスプレーと4台のディスプレーを利用できる。ゲーマー以外でも多くのディスプレーが必要な人、例えばデイトレーダーには便利な機能だろう

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