辛く苦しい戦いだったが
この日の経験は必ず力になるだろう
2011シーズンの大一番となった「RALLY HOKKAIDO」を、今年もノーポイントに終わったMRC。この結果を受けてMRCドライバーの眞貝選手は残念ながらタイトルレースから脱落し、全日本ラリー選手権JN-3クラスのドライバーズチャンピオンをめぐる争いは、牟田周平選手、筒井克彦選手、曽根崇仁選手の3人に絞られることになった。しかし、残る最終戦「新城ラリー」で何事もなければ、眞貝選手と田中選手それぞれのシリーズ6位以上での入賞はほぼ確実。どうやら今年も東京で行なわれるシリーズ表彰式には招待してもらえそうだ。
シリーズチャンプこそ逃してしまったMRCだが、まだあと2つの記録が残されている。2年連続でのシリーズ最多勝利、そしてターマックイベント全戦全勝だ。これまで開幕戦の唐津、そして第5戦・高山と2つのターマックイベントで優勝してきたMRCだが、最終戦の新城でも優勝を飾ることができたなら、今年に開催された舗装ラリー3戦をすべて勝利したことになる。そして現状では、JN-3クラスで3勝以上を飾っているチームは無い。MRCにとって、やはり新城は今年も特別なイベントとなるだろう。
次戦・新城ラリーの見どころ
4月の開幕戦・唐津から1年間戦い続けた全日本ラリー選手権も、いよいよ次で最終戦。JRC第8戦「新城ラリー2011」は10月22日~23日の日程で、愛知県新城市を舞台に開催される。
行政からの強力なバックアップのもとで開催される「新城ラリー」は、毎年の全日本ラリー選手権でも1、2を争うほどの多くの観客を集める人気のイベント。観戦無料のギャラリーステージは言うにおよばず、有名選手&マシンによるデモランやトークショー、イベント限定品などが販売される企業ブースなど、見所が盛りだくさん。今年は全日本ラリー選手権の他にも、土曜日に中部・近畿ラリー選手権、日曜日にTRDヴィッツチャレンジ(トヨタ・ヴィッツを使ったワンメイクラリーシリーズ)の開催が予定されており、いろいろなマシンが戦う姿を見ることができるだろう。
大盛り上がりのイベントとはうって変わって、実際のラリーステージは過酷の一言。超ハイスピードのステージから超低速かつナローなステージまで、様々な状況が参戦したマシンを待ち受けている。毎年多くのマシンがゴールを踏むことなく、途中でリタイヤの憂き目にあうイベントであり、日本国内で開催されるターマックラリーの中では最も難易度が高いイベントのひとつとして、モータースポーツ関係者にも知られたイベントなのだ。
メイン会場となる桜淵公園には、新城市工業団地内にある特設駐車場から無料のシャトルバスでアクセスする。1000台以上の台数がゆうに確保できる広大な駐車場なので満車の心配は無いが、問題は駐車場へといたる道路の渋滞。今年は9月の大雨でアクセスルートのいくつかが寸断されており、新城市を基点とする渋滞も予測されている。スムーズな入場には早めの来場が得策だ。ちなみに徒歩で来場する方も、JR新城駅から歩いて10分ほどのところにある新城市役所から、会場までシャトルバスが巡回しているので安心してほしい。
2年連続でのターマックイベント全戦全勝&シーズン最多勝利をかけて挑戦することになるメロンブックスラリーチャレンジ。今年最後の挑戦を、ぜひ会場で目撃してほしい!
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