ニコンから、ミラーレス一眼カメラ「Nikon 1」シリーズが発表された。ラインナップは、電子ビューファインダー搭載の「V1」(薄型レンズキットの予想実売価格は10万5000円前後)と非搭載の「J1」(標準ズームレンズキットの予想実売価格は7万円前後)で、共に10月20日発売となる。
Nikon 1は、新しいレンズマウントシステム「Nikon 1マウント」を採用。撮像素子は「ニコンCXフォーマット」という、13.2×8.8mmのCMOSセンサー「スーパーハイスピードAF CMOSセンサー」を採用。有効1010万画素となる。
新しいマウントの採用により、V1が幅113×奥行き43.5×高さ76mm、J1が幅106×奥行き29.8×高さ61mmという小型サイズを実現。本体のみの重量は、V1が約294g、J1が約234gとなる。
スーパーハイスピードAF CMOSセンサーには位相差AFセンサーを搭載(撮像面位相差AF)し、高速なAFを実現すると共に73点という数のAFポイントを搭載。AF追従で世界最速の約10コマ/秒(f/5.6以上の絞り値で、シャッタースピードは1/60以上の高速秒時)の連写が可能だ。なお、レンズ交換式デジカメで撮像面位相差AFを採用するのは世界初とのことだ。
画像処理エンジンには「EXPEED 3」を採用。感度設定はISO 100~3200までだが、増感でISO 6400相当まで設定できる。 フルHD(60i)の動画撮影も可能だ。
共に背面には3型の液晶モニターを採用するが、その画素数はV1は92万画素、J1は46万画素と異なる。加えてV1は視野率100%、約144万画素の電子ビューファインダーを搭載する。
新しい撮影機能としては、静止画撮影と同時に、その前後の僅かな時間のスローモーション動画(0.4倍速)を記録する「モーションスナップショット」や、シャッターを切った前後の画像を自動的に撮影し、ベストショットを自動的にチョイスして表示する「スマートフォトセレクター」 を搭載。
自動的に撮影環境を検出して撮影する「おまかせシーンモード」や、画像仕上げ機能である「ピクチャーコントロール」、露出自動調整機能の「アクティブDライティング」といった従来機からの撮影機能も搭載する。RAW撮影も可能だ。
新マウントということで、レンズも専用レンズを用意するほか、マウントアダプター「FT1」(2011年12月発売予定、希望小売価格2万3310円)を利用することで、ニコンFマウントレンズを装着することもできる。
