「Nikon 1」(ボディーのみの実売価格は7万円前後)という昨年秋に登場したレンズ交換式カメラ(いわゆるミラーレス一眼ですな)がある。これ、高速連写が可能だし、AFは高速だしで猫撮影によさそうなのだが、まだレンズが少なくて猫撮り用カメラとしてお勧めするのは難しい。
だがしかし、Nikon 1に「FT1」(実売価格2万円前後)というアダプターをつけると話が変わるのだ。これ、ニコンの一眼レフ用(Fマウント)のレンズをつけるアダプター。Nikon 1は撮像素子が小さいので、だいたい2.7倍換算の焦点距離になる(つまり、2.7倍の望遠になる)のだ。
50mmF1.8というレンズをつけると、135mm相当の望遠になる。135mmというとたいしたことなさそうだけど、50mmF1.8クラスならコンパクトで軽いのでNikon 1と組み合わせても違和感がないし、135mmクラスの望遠でF1.8と明るいレンズは一眼レフ用にもないし、あったとしてもめちゃ高価になるもの。そう考えると明るい望遠レンズで猫をそっと撮る、って用途にぴったりではないか。
そう思って試してみたのである。今回Nikon 1に装着してみたのは、18-200mmという高倍率ズームレンズと、50mmF1.8という単焦点の明るいレンズ。
まずは18-200mmを装着して望遠で撮ってみた白黒猫だ。道ばたにいた猫で、警戒心が強いので遠くからそっと狙ってみた。540mm相当という大望遠だ
さすがにズームレンズをつけるとボディーの割にレンズが重くてバランスがよくないけど、Nikon 1の高速AFは十分楽しめる。遠くからそっと狙ってみたのが上の写真。

この連載の記事
- 第808回 Z世代に人気の「オールドデジカメ」を楽しむ! 当時の猫写真と今撮った猫写真を並べてみた
- 第807回 春だから……街猫との”出会いと別れ”を懐かしい写真で思い出してみた
- 第806回 「Kiss」はもう出ない!? 歴代キヤノン「EOS Kissシリーズ」で撮った猫写真を振り返ってみた
- 第805回 最新のフルサイズ機、キヤノン「EOS R8」は上位機譲りの猫AFと高感度画質で室内猫もばっちり!
- 第804回 EOS Kissの後継機、軽くてかわいいキヤノン「EOS R50」の猫AFは非常に賢いのだった
- 第803回 昔は難しかった”動く猫”の写真。今はカメラ任せで“躍動の瞬間”が撮れるからすごい!
- 第802回 連載800回記念・第2弾! 我が家にやってきた猫たちの”ファーストコンタクト”を振り返ってみた
- 第801回 パナソニック「LUMIX S5II」は、歩いてくる猫の顔にピントを合わせ続けられるか試してみた!
- 第800回 連載800回記念! 10~20年前に撮った懐かしいカメラと猫写真を振り返る
- 第799回 AFが進化した新モデル、パナソニック「LUMIX S5II」で新年の“まったり猫”を撮る
- 第798回 正月休みの瀬戸内の小さな漁港は日向ぼっこでくつろぐ猫たちの天下なのだった
- この連載の一覧へ