7月27日、日本ワムネットはCDNサービス「GigaCC CDN サイトアクセラレーションサービス」の拡張サービスとして、日本法人向けに「GigaCC モバイルアクセラレーション」を提供すると発表した。
携帯電話と同じ回線状況にもかかわらず、デバイス性能の高いスマートフォンのユーザーは、よりリッチなコンテンツを求めるため、モバイル向けコンテンツプロバイダにとって表示スピードは売上を左右する最大の要素の1つだ。表示スピードの遅延はコンバージョン、顧客満足度、売上の低下に直結する深刻な問題となっている。GigaCC モバイルアクセラレーションは、こうした問題を解消するスマートフォン対応のサイト高速化サービスである。
GigaCC モバイルアクセラレーションは、新技術を活用することで、モバイル環境でのコンテンツ配信では不可避であった配信遅延の問題を解決するという。例えば、3GやWi-Fiなどの回線品質の異なる通信環境からのアクセスに対し、アクセス速度をCDN側で自動判別して、配信する画像を最適化させる(Adaptive Image Compression)。また、ページ内に含まれる複数ファイルをCDN側で自動的に1つにまとめることで、HTMLやTCP/IPで必須の各種ネゴシエーション回数を削減する。こうした技術により、表示遅延を防ぎ、データの呼び出しスピードを高速化するのだ。しかも、こうしたアクセラレーションの実現にはオリジナルのコンテンツを修正する必要がないため、簡単な導入と運用が可能だという。
なお、日本ワムネットは住友商事の子会社で、NTTコミュニケーションズも出資する合弁会社。出版・印刷、エンターテイメント業界、放送・CATV業界、一般企業を対象に、大容量ファイルをセキュアに伝送・共有・保管するサービス事業とネットワークシステムの開発・販売事業を展開している。そして今回発表のGigaCC サイトアクセラレーションは、米Cotendoとのパートナーシップを結んでいる日本ワムネットが、日本国内の法人企業に対して提供を行なっていく。