グラフィックスを除けば3D性能以外は健闘
「Idea Pad U260」が搭載するOSは、「Windows7 Home Premium SP1(64bit)」となる。Windows7を快適に使えるかどうかという、指標となるのが「Windowsエクスペリエンス インデックス」だ。各項目のテスト結果は、1〜7.9の値で示される。
実行してみると、IdeaPad U260の基本スコアは「2.9」となった。Windowsエクスペリエンス インデックスでは最も低い数値を基本スコアとして表示する。今回は「グラフィックス」の値が低かったことで、この成績になっている。
「グラフィックス」ではWindows Aeroを快適に動作させられるかどうか、という観点でのテストが行われる。基本的に他の項目も含めて、最低でも2以上のサブスコアが表示されれば、ビジネスアプリケーションなどは快適に動作する指標と考えてよい。つまりIdeaPad U260はシンプルなビジネス利用などには十分活用できる性能を持っているということだ。
CPUやメモリーなどの数値は良好で、ここはCore i5の面目躍如といったところか。ネットブックなどでよく使われるATOMが高速化してきたとはいえ、やはりCore i5の基本性能の高さがうかがえる。また、CPU内蔵のインテルHDグラフィックスを利用していながら、ゲームのインデックスが4.7というのも健闘している。
PCMARKや3DMARKなどのベンチマークテストを実施してみると、やはり3D性能は高いとはいえない。フルサイズのA4ノートPCでは、最近はNVIDIAなどの高性能ビデオチップを搭載することが多く、それらに比較するとどうしてもウィークポイントになってしまうのだ。
試みに、「モンスターハンターフロンティア オンライン」のベンチマークテストである、「MHF【絆】」を実行してみた。結果でみると、スコアが500以下と低い結果に終わったが、これはビデオチップの性能を考えれば仕方のないところだ。一応実行できたということは、全く遊べないことはないだろうが、描画がスムーズではないことがあるので、快適というわけにはいかないだろうことがわかる。
CPU内蔵のインテルHDグラフィックスがそれほど高性能でないのは、IdeaPad U260」の搭載するCore i5-470UMが、第1世代だということにも理由があるかもしれない。しかし、消費電力と性能のバランスを考えたとき、現状では最新ゲームをバリバリ遊ぶことさえ考えなければ、十分に能力の高いCPUだ。CULVノートとしては、悪い選択ではないといえる。
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