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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2011第4回

知ったかできるパーツ基礎知識【ケース/電源/クーラー編】

2011年04月16日 12時00分更新

文● 池座 優里

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ビデオカードの長さから選定する

 ここ最近のウルトラハイエンドのビデオカードは、「Radeon HD 6990」や「GeForce GTX 590」のような、デュアルGPUモデルも発売されている。
 たしかに、ダイサイズの肥大化を防ぎつつ性能を向上するには有効な手段だが、1枚の基板に2基のGPUコアを搭載するため、どうしてもカードサイズは大きくなる。実際、GeForce GTX 590で約280mm、Radeon HD 6990にいたっては約310mmとE-ATXサイズを超えるサイズだ。

GTX 580(写真下)とGTX 590は1cm強しか全長が違わないが、いずれにせよ、どちらも長いカードである点は変わりはない

 一方、シングルGPUのカードでも「Radeon HD 6970」や「GeForce GTX 580」のようなハイエンド製品では、約270mmとATXサイズより長くなっている。
 このようなビデオカードを搭載する場合は、E-ATXサイズの製品やATXサイズでもゲーマー向けを謳う内部空間に余裕のあるケースを選択したい。

最近のケースはシャドウベイを取り外すことで長物のビデオカードに対応する製品も多い

 また、最近では比較的小型のケースでもドライブベイの配置を工夫するなどの方法で内部空間に余裕を持たせている製品もある。小型かつハイエンドPCを狙うならそういった製品を選択するといいだろう。

Micro ATXケースながらドライブベイの位置を工夫することで広い設置空間を実現したIN WIN製「IW-BR661」。ハイエンドカードの2枚差しも可能だ

こちらはキューブ型ケースながら、最大330mmのビデオカードまで搭載可能なThermaltake製「Armor A30」

ケースの冷却性能をチェック

 PCの構成部品にはCPUやビデオカードなど多くの発熱体があるわけだが、PCを安定動作させるにはこれらの温度上昇を防ぎ、許容範囲内に保つ必要がある。その際に重要となるのがケースサイズとエアフローだ。
 ケースサイズについては、もちろん広いほうが冷却に有利なのは言うまでもない。ハイエンドCPUやビデオカードを使うなら、冷却性能を考慮して余裕のあるケースを選ぶといいだろう。

このようなフロント吸気ファンは120mm口径以上が一般的。ケース内への吸気だけでなく、HDDの冷却も兼ねるフロントファンの役割は重要だ

 そして、ケースサイズ以上に重要になるのが内部のエアフローだ。どんなにケースサイズが大きくても、エアフローがしっかりしていないと内部に熱がこもってしまい、ケース内の温度が上昇してしまう。
 エアフローを改善するにはファン口径を大きくしたりファンの数を多くすることで風量を増やすのが一般的だが、最近では、吸気、排気それぞれ専用のファンを搭載したり、ファンの位置を工夫してエアフローを最適化するなどメーカー各社とも趣向を凝らしたケースが多く販売されている。

SilverStoneこだわりの煙突効果により高い冷却性能を実現した「Raven3」。底面には高い指向性と直進性を誇る180mm口径の「Air Penetrator」ファンを2基搭載し、ケース内の空気を外部に排出する構造になっている

フロント230mm×1、リア140mm×1、トップ200mm×1(1基のみ標準搭載)、サイド200mm×1、ビデオカード用エアダクト内120mm×1(オプション)、ビデオカードホルダー部80mm×1(オプション)と多くのファンを搭載したクーラーマスター「HAF X」。“High Air Flow”(HAF)のコンセプト通り高いエアフローを実現したモデルだ

180mm口径の「Air Penetrator」ファンによる高いエアフローと600W電源を採用することで、Mini-ITXケースながらハイエンドビデオカードにも対応したSilverStone「SST-SG07」

(次ページへ続く)

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