CAPTCHAモジュールの設定
続いてCAPTCHAモジュールの設定を変更します。CAPTCHAとは、プログラムによる自動登録を防ぐために画像を使って人間が操作しているかどうかをチェックするための仕組みです。ここではCAPTCHAを使わないように設定を変更します。
CAPTCHAの設定を変更するには、コントロールパネル左側のメニューから「CAPTCHA module settings」を選択します。ここではどのプロセスでCAPTCHAによる認証を行なうかを設定できます。CAPTCHAを利用しない場合は「Enable visual confirmation for registrations」と「Enable visual confirmation for guest postings」および「Enable users to refresh the confirmation image」を「Disabled」に設定します。
続いて日本語リソースを有効にします。コントロールパネルの「SYSTEM」タブをクリックします。左側のメニューから「Language packs」を選択します。日本語のリソースがインストール可能になっているので、「Install」リンクをクリックして日本語リソースをインストールします。
日本語リソースをインストールしたら「GENERAL」タブから「Board settings」を再度開きます。「Default language」で「日本語」を選択できるようになっているので、「日本語」を選択して「Submit」ボタンで設定を保存します。
最後に投稿を受け付けるフォーラムの設定を行ないます。コントロールパネルの「Forum」タブを選び「Manage forums」を表示します。インストール時に登録されているカテゴリ「Your first category」が登録されているので、このカテゴリを選択します。
続いて「Your first forum」というフォーラムが登録されているので、フォーラムの設定を変更するため「Edit」アイコンをクリックします。
フォーラムの設定画面が表示されるので、「Forum name」にフォーラムの名前を入力、「Description」にはフォーラムの説明を入力します。
フォーラムの設定を変更したら、続いて設定変更完了の通知画面に表示されている「set permissions」リンクをクリックして、フォーラムへのアクセス権を設定します。
ここではユーザー登録なしでフォーラムを利用できるように設定します。「Add users」セクションにある「Select anonymous user」チェックボックスを選択して、「Add permission」ボタンをクリックします。
選択したAnonymous(匿名)ユーザーに割り当てるアクセス権を設定します。「Role」に「Standard Access」を選択し、フォーラムの読み書きができるように指定し、「Apply all permissions」をボタンでアクセス権を設定します。
これで、フォーラムへ誰でも書き込みができるようになりました。なお、ユーザー登録したユーザーに投稿できるアクセス権を与える場合は、Manage Groupsから「Newly registered users」を選択し「Edit permissions」をクリックして、「Role」を「Standard Access」に変更すると、ユーザー登録してユーザーがすぐに投稿できるようになります。
phpBBを利用する
phpBBを利用するために、phpBBのトップページに移動します。管理者ユーザーでログインしたままになっている場合は、「Logout」リンクでログアウトします。
一般のユーザーとしてphpBBにアクセスすると、先ほど設定した掲示板のタイトルが表示され、日本語でメニューが表示されていることがわかります。また、名前を変更したフォーラムも表示されていることがわかります。
掲示板に書き込むには、書き込みを行なうフォーラムを表示します。トップページに表示されているフォーラムをクリックします。フォーラムを表示したら「NEW TOPIC」ボタンをクリックします。
トピックを投稿するためのページが表示されるので、「ユーザー名」に投稿者の名前を入力、「件名」には投稿するメッセージの件名を入力し、テキストボックスに本文を入力したら「送信」ボタンでトピックを投稿します。
これでphpBBにメッセージを登録し、連絡掲示板としてメッセージを共有できるようになりました。
東北地方太平洋沖地震被災者に向けたサポートプロジェクトの取り組み
ここまで、Windows Azureの90日間無料パスを利用した連絡掲示板の構築を紹介してきました。Microsoftからはこの90日間無料パスのほか、BPOSアカウントの無償提供や、NPO/NGO向けにソフトウェアライセンスの無償提供、さらにはユーザーグループと連携したアクセス過多になったWebサイトをWindows Azureを使ってミラーサイトを提供する支援などを行なっています。また、Amazon Web ServicesやSalesforce.comをはじめとする、多くのクラウドベンダーやITベンダー、ユーザーグループが支援用のプログラム用意しています。
ボランティアにより「Hack for Japan」というプロジェクトで、ハッカソンを行ない災害情報サイト/サービスの開発が始められています。またWindows Azure無料パスを使ったサポートプロジェクトとして、有志によって「jp110311というプロジェクト」で「地域情報掲示板」も提供されています。
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