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Microsoftが若きエンジニアをサポートする理由 第1回

Googleマップ上で、みんなの盛り上がり度が分かる「気持ちボタン」

起業で世界とつながりたい──Crisp佐貫氏

2012年03月30日 11時00分更新

文● 編集部、語り●佐貫 僚、遠藤 諭、写真●小林 伸

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 この記事は、Microsoft BizSparkの提供でお送りします。
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 日本マイクロソフトが毎年実施している「Innovation Award」。一般部門2011年の優秀賞に輝いたのが、株式会社Crispが開発した「気持ちボタン」だ(関連サイト)。

 パソコンやスマートフォンを使って“気持ちを伝え、共有する”というシンプルな機能を提供するもの。位置情報と連動して、ユーザーの盛り上がりや、ユーザーの気持ちがさまざまな地域へ伝播していく様子を地図上で確かめることができる。

 ユーザー自身の手でボタンを作れるようにするといった機能拡張を実施しており、現在はiPhone・Androidから自分の気持ちを表明できる専用アプリを開発中。ユーザー自身の手でボタンを作れるようにするといった機能拡張も実施。プロスポーツチームやファストフード店のプロモーションやマーケティング施策への応用なども検討している。

Crispが提供する“気持ちボタン”とは?

 メッセージとともに「応援!」「賛成!」といった気持ちを表すボタンを押すだけで、ユーザー同士の一体感を得られるというのが“気持ちボタン”の特徴。気持ちボタンを押した人々の場所がGoogleマップ上にマッピングされていき、その熱気(応援・投票している人の数)をヒートマップなどで分かりやすく知ることができる。

気持ちボタンのサイト。利用にはTwitterアカウントとの接続が必要。ボタンはユーザーが自由に追加でき、時事ネタや興味関心を軸に世界中のさまざまな人と感情を共有できる

 下の画面は全豪オープンでベスト8まで勝ち進んだテニスプレーヤー錦織 圭選手を応援したボタンの例。日本国内はもちろんだが、アジア各国(ヨーロッパ諸国)でも熱い気持ちがわきあがって行った様が分かる。オリンピックやワールドカップなどの世界的なスポーツイベントなどでは、国ごとの性格の違いが出そうだし、誰かがTwitterでつぶやいたことをきっかけに世界中の各地で共感する気持ちが広がっていく様をリアルタイムに知ることなどもできそうだ。

錦織 圭選手を応援するボタンの表示。日本の都市部が中心だが、ほかの地域・国の人も応援の気持ちを表現してくれたことが分かる

 表現方法も「アイコンマップ」「ナンバーマップ」「ヒートマップ」「グラフ」「タイムライン」など多彩。時系列での推移を知ることも可能だ。何がきっかけで盛り上がったかを分析するといった応用もできそう。社会学に取り組んだ佐貫氏の経験が生かされているのだろう。

画面は錦織 圭選手を応援するボタンがいくつ押されたかを時系列で示したもの

 そんな気持ちボタンのサービスを陰で支えるのが、日本マイクロソフトMOVIDA Japanが共同で提供するクラウド対応支援サービス“Startup Cloud”だ。クラウド・ソーシャル・スマートフォンという3つのトレンドを活用し、積極的なサービスを提供していきたいと考えるスタートアップ企業に、Windows Azureを利用した開発の支援やインキュベーターによるビジネス支援などを提供するもの(関連サイト)。

 日本マイクロソフトは、3ヵ月で新しいクラウドサービスを作ることを目標に、定期的なディスカッションを実施。技術・ビジネスの両面からスタートアップ企業をサポートするほか、マイクロソフト製品はもちろんだが、iPhoneやAndroidなどマルチプラットフォーム対応のアプリケーション開発も支援している。

 Crisp代表取締役の佐貫 僚氏に、起業を志した理由や実現したい夢について聞いた。

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