日立製作所から、大画面テレビ「Wooo」の上位モデル「XP07」シリーズが発表された。プラズマパネル搭載の「P50-XP07」(予想実売価格29万円前後)、「P46-XP07」(同24万円前後)、「P42-XP07」(同19万円前後)と、IPS液晶パネル搭載の「L42-XP07」(同19万円前後)、「L37-XP07」(同17万円前後)、「L32-XP07」(同15万円前後)という、全6機種のラインナップとなる。
全モデルが地デジチューナーを3基(BS/110度CSチューナーは2基)搭載し、2番組同時に録画しながら地デジ放送の視聴ができる。さらに、AVCに変換するトランスコーダーを2基搭載することで、2番組とも最長8倍相当のダブル長時間録画ができるようになった。ダブル長時間録画は、Blu-ray Discレコーダーでは多くの機種が採用しているが、録画テレビでの採用は初めてだ。
今回はXP07シリーズを少しだけ触る機会を得たので、その概要を紹介する。
録画機能をさらに強化! 番組探しがさらに手軽に
同社は、ユーザーアンケートなどの結果を分析し、要望が多かった録画機能を大幅に強化した。地デジ3チューナーとダブル8倍長時間録画機能に加え、新しい番組検索機能を搭載。これが3つの「さがす」機能だ。
ひとつ目は、ユーザーが録画した番組の履歴から、ユーザーの好きな番組をリストアップして紹介する「Woooおすすめ番組」。その日の面白そうな番組を探すのにも便利だし、日付やジャンルで絞り込むこともできるので、「週末になにか面白い映画はやっていないかな?」というような番組探しが手軽にできる。
続いて、「放送局の注目番組」は、各局がおすすめする番組を約1ヵ月分まとめて紹介するもの。番組改編期などにありがちな事例だが、数週間先の特番がすでに告知されることや、映画番組は翌週以降の放送予定がすでに決まっていることも多い。気になる番組を先取り予約できるというわけだ。
「詳しく探す」(キーワード自動録画)は、いわゆる詳細検索だが、画面がわかりやすくデザインされており、また、出演者やキーワードなどもリスト化されているので、いちいちリモコンで文字入力をすることなく、リストから選択するだけで設定が行なえる。
ここで設定した項目は、「お好み」として登録することができ、さらに自動録画を設定することも可能。好きなタレントなどを「出演者」に登録しておけば、電子番組表の情報から番組を自動で検索し、録画を行なってくれる。もちろん、録画モードも設定できるので、必要に応じて8倍録画などにしておけば、HDD容量も節約できる。
こうした機能は、BDレコではすでにおなじみのものだが、(他社の機種も含めて)録画テレビでここま完成度の高い機能を盛り込んだ例は、HDD+BD内蔵の「全部入り」モデル、すなわちBDレコーダー内蔵モデルくらいしかない。こうした簡単に使える検索機能こそ、誰でも手軽に使える録画テレビに欲しい機能だと感じる。
従来の電子番組表による番組検索だけでは、すべての番組をチェックするのが面倒で、結局いつも見ている番組しか録らなくなりがちなところを、使いやすい検索機能を盛り込むことで、より多くの番組を録画できるようにしたわけだ。高機能化した録画機能をたっぷり使ってもらうための工夫である。
