番組の録画予約がより手軽にできる
ここでXP07シリーズの録画機能全般についてまとめておこう。録画モードは、ハイビジョン画質では最長8倍となり、320GBの内蔵HDDに最大約256時間の録画が可能。そして地デジ3チューナーなので、ダブル録画中でももうひとつ別の地デジ番組の視聴ができる。
電子番組表は、基本的に従来機種のものを踏襲しているが、新たに番組表で番組を選んで、リモコンの「録画」ボタンを押すだけで録画予約を完了できる「一発録画予約」が追加された。
ちなみに、番組を選んで「決定」ボタンを押した場合は、番組内容や出演者の確認ができ、毎週予約などの設定ができる詳細予約となる。
録画済みの番組をリスト表示する「見る」画面は、自動分類機能「ワケ録」に対応。ドラマなどの同じタイトルの番組を自動でフォルダ分けできるほか、自動録画した番組もフォルダ分けしてくれる。このほか、ユーザーフォルダに好きな名前をつけて自由に番組を整理することも可能だ。
見る画面の新機能としては、「AVネットワークへ」のボタンが増えたこと。従来はDLNAによるネットワーク再生はネットワーク機能を呼び出して使う仕様だったが、よりわかりやすくするために、見る画面から選択できるようになった。
AVネットワークでの番組リストも、サムネイル表示こそないものの、見やすいGUIで表示される。Woooのほか、対応するNASに録画した番組の再生もできる。
今春の薄型テレビは、ほとんどのモデルが外付けUSB HDDでの番組録画に対応しており、録画機能自体はもはや特別な機能とは言えない状況になりつつある。しかし、メーカーにもよるが、外付けUSB HDDでのテレビ録画はただ単に“録れるだけ”であり、編集機能はもちろん、外部へのダビング出力ができないものも多い。
これは初期の録画テレビで指摘されていた弱点であり、複数のUSB HDDを増やすことはできるものの、録った番組は録りっぱなしにするしかないのだ。別のテレビに録画番組を保存したUSB HDDを接続しても番組再生はできないので、テレビを買い換えたらその番組は再生できなくなる。
その点、Woooシリーズは、録画テレビの歴史が長いこともあり、HDDの増設は同社のカセットHDD「iVDR-S」で行なえる。これは、著作権保護機能を備えているので、iVDR-Sに対応した機器ならば再生が可能。テレビ買い換え時の心配もない。
さらには、パナソニック製のBDレコへのネットワークダビングもメーカー保証されており、録画した番組をBDに残すこともできる。もうひとつ付け加えれば、録画番組は、内蔵HDDとiVDR-Sで自由にダビングできるほか、ネットワーク接続されたNASへダビングすることも可能。録画番組の保存や、HDD容量の増設は極めて充実している。
外付けUSB HDDの録画はあくまで「録れれば十分」というカジュアルなもの。録画番組の活用や保存について、ここまでしっかりとケアされているモデルこそ「録れるテレビ」と呼びたい。
なお、ダブル長時間録画+地デジ視聴に加え、DLNAでの番組配信と番組予約やメニュー操作などの同時操作が可能。録画テレビでは、あれもこれもできるわりに、実際に使うと操作の制約が多いことは少なくないが、そのあたりもしっかりと対策しているのは、買った後で分かるうれしいポイントだ。