ベンチマークテストで「Intel SSD 510」の性能を確認
コントローラによる性能差を確認したところで、ここからはいよいよベンチマークテストを使ってIntel SSD 510のパフォーマンスに迫っていきたい。今回はベンチマークとして「CrystalDiskMark 3.0.1a」、「HD Tune Pro 4.60」、「ATTO Disk Benchmark v2.46」の3種類を用意した。
テスト方法はOS、ドライバ、ベンチマークのみをインストールしたシステム用のHDDを別途用意し、SSDには何もデータを入れない状態で実行。使用するマザーボードには、前述のテストで最もスコアが良好だったIntel「DP67BG」を採用。システムHDD、テストSSDとも、不具合問題の影響を受けていないSATA3.0(6Gbps)ポートに接続した。なお、余計な負荷をかけないために、ベンチマークテスト中はネットワークケーブルを抜いた状態で測定を行なっている。
「CrystalDiskMark3.0.1a」のテストデータで
転送速度の違いを確認
「CrystalDiskMark3.0.1a」ではテストデータとして圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」、圧縮率の高い「All 0x00 (0Fill)」と「All 0xFF (1Fill)」の3種類から選択することができる。そこで、まずデータサイズを1000MBに固定し、テストデータによってベンチマーク結果に違いが出るのかを確認することにした。
「SSDSC2MH250A2C」(250GB)
「SSDSC2MH120A2C」(120GB)
ベンチマークの結果を確認するとテストデータによる性能の違いは見られなかった。「Intel SSD 510」はデータの種類にかかわらず一定の転送速度が期待できる。
「CrystalDiskMark3.0.1a」によるベンチマーク
テストデータによる違いがないことから、ここからはテストデータに「デフォルト(ランダム)」を使用して性能を確認していく。また今回は比較対象用として、「X25-M」シリーズの160GBモデル「SSDSA2MH160G2C1」を用意して計測している。昨年の人気モデルとのスペックの違いを確認していきたい。
「SSDSC2MH250A2C」(250GB)
「SSDSC2MH120A2C」(120GB)
「SSDSA2MH160G2C1」(160GB)
公称値500MB/sということである程度予想(期待)はしていたものの、「SSDSC2MH250A2C」(250GB)の480MB/sを超えるシーケンシャルリードの結果はやはりインパクトがある数値だ。下位モデルの「SSDSC2MH120A2C」(120GB)でも450MB/sを超えており、いずれのモデルもシーケンシャルリード性能は非常に高い。
また、これまでX25-Mシリーズが苦手としていたシーケンシャルライトもそれぞれ320MB/sオーバー、200MB/sオーバーという結果で、シーケンシャルアクセスについてもバランスよく高速化されているのが分かる。
ランダムアクセスについては、4Kでは「Intel SSD 510」シリーズも善戦しており大きな差はないものの、NCQが効く4K QD32ではリードで約2倍、ライトでも約1.5倍とX25-Mに大きく水を開けられる結果となった。
(次ページへ続く)
この連載の記事
-
第439回
自作PC
暴れ馬すぎる「Core i9-14900KS」、今すぐ使いたい人向けの設定を検証! -
第438回
デジタル
中国向け「Radeon RX 7900 GRE」が突如一般販売開始。その性能はWQHDゲーミングに新たな境地を拓く? -
第437回
自作PC
GeForce RTX 4080 SUPERは高負荷でこそ輝く?最新GeForce&Radeon15モデルとまとめて比較 -
第436回
デジタル
環境によってはGTX 1650に匹敵!?Ryzen 7 8700G&Ryzen 5 8600Gの実力は脅威 -
第435回
デジタル
VRAM 16GB実装でパワーアップできたか?Radeon RX 7600 XT 16GBの実力検証 -
第434回
自作PC
GeForce RTX 4070 Ti SUPERの実力を検証!RTX 4070 Tiと比べてどう変わる? -
第433回
自作PC
GeForce RTX 4070 SUPERの実力は?RTX 4070やRX 7800 XT等とゲームで比較 -
第432回
自作PC
第14世代にもKなしが登場!Core i9-14900からIntel 300まで5製品を一気に斬る -
第431回
デジタル
Zen 4の128スレッドはどこまで強い?Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証詳報 -
第430回
デジタル
Zen 4世代で性能が爆上がり!Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証速報 -
第429回
自作PC
Core i7-14700Kのゲーム性能は前世代i9相当に!Raptor Lake-S Refreshをゲーム10本で検証 - この連載の一覧へ