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最新パーツ性能チェック 第107回

Intel初のSATA3.0対応SSD「Intel SSD 510」の実力は?

2011年03月04日 00時00分更新

文● 池座 優里

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ベンチマークテストで「Intel SSD 510」の性能を確認

 コントローラによる性能差を確認したところで、ここからはいよいよベンチマークテストを使ってIntel SSD 510のパフォーマンスに迫っていきたい。今回はベンチマークとして「CrystalDiskMark 3.0.1a」、「HD Tune Pro 4.60」、「ATTO Disk Benchmark v2.46」の3種類を用意した。
 テスト方法はOS、ドライバ、ベンチマークのみをインストールしたシステム用のHDDを別途用意し、SSDには何もデータを入れない状態で実行。使用するマザーボードには、前述のテストで最もスコアが良好だったIntel「DP67BG」を採用。システムHDD、テストSSDとも、不具合問題の影響を受けていないSATA3.0(6Gbps)ポートに接続した。なお、余計な負荷をかけないために、ベンチマークテスト中はネットワークケーブルを抜いた状態で測定を行なっている。

チェックに使用したマザーボードはP67チップセットを搭載したIntel製の「DP67BG」。Intel 6シリーズチップセットはSATA2に不具合が見つかり回収されているが、今回はシステムHDD、テスト用SSDとも、不具合とは関係のないSATA3.0(6Gbps)ポート(写真の青色ポート)に接続してテストしている

CPUは人気の「Core i7-2600K」(3.4GHz)を定格クロックにて使用した

「CrystalDiskMark3.0.1a」のテストデータで
転送速度の違いを確認

 「CrystalDiskMark3.0.1a」ではテストデータとして圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」、圧縮率の高い「All 0x00 (0Fill)」と「All 0xFF (1Fill)」の3種類から選択することができる。そこで、まずデータサイズを1000MBに固定し、テストデータによってベンチマーク結果に違いが出るのかを確認することにした。

「SSDSC2MH250A2C」(250GB)

テストデータ「デフォルト(ランダム)」

テストデータ「All 0x00 (0Fill)」

テストデータ「All 0xFF (1Fill)」

「SSDSC2MH120A2C」(120GB)

テストデータ「デフォルト(ランダム)」

テストデータ「All 0x00 (0Fill)」

テストデータ「All 0xFF (1Fill)」

 ベンチマークの結果を確認するとテストデータによる性能の違いは見られなかった。「Intel SSD 510」はデータの種類にかかわらず一定の転送速度が期待できる。

「CrystalDiskMark3.0.1a」によるベンチマーク

 テストデータによる違いがないことから、ここからはテストデータに「デフォルト(ランダム)」を使用して性能を確認していく。また今回は比較対象用として、「X25-M」シリーズの160GBモデル「SSDSA2MH160G2C1」を用意して計測している。昨年の人気モデルとのスペックの違いを確認していきたい。

「SSDSC2MH250A2C」(250GB)

50MB

100MB

500MB

1000MB

2000MB

4000MB

「SSDSC2MH120A2C」(120GB)

50MB

100MB

500MB

1000MB

2000MB

4000MB

「SSDSA2MH160G2C1」(160GB)

50MB

100MB

500MB

1000MB

2000MB

4000MB

 公称値500MB/sということである程度予想(期待)はしていたものの、「SSDSC2MH250A2C」(250GB)の480MB/sを超えるシーケンシャルリードの結果はやはりインパクトがある数値だ。下位モデルの「SSDSC2MH120A2C」(120GB)でも450MB/sを超えており、いずれのモデルもシーケンシャルリード性能は非常に高い。
 また、これまでX25-Mシリーズが苦手としていたシーケンシャルライトもそれぞれ320MB/sオーバー、200MB/sオーバーという結果で、シーケンシャルアクセスについてもバランスよく高速化されているのが分かる。
 ランダムアクセスについては、4Kでは「Intel SSD 510」シリーズも善戦しており大きな差はないものの、NCQが効く4K QD32ではリードで約2倍、ライトでも約1.5倍とX25-Mに大きく水を開けられる結果となった。

(次ページへ続く)

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