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日本の企業を変える!最新SaaS導入事例 第2回

低廉なSaaS導入で顧客の満足度を大幅アップ

地元密着型の広告会社を劇的に変えた富士通のCRMate

2011年02月28日 08時50分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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神奈川県の厚木市に本社を置くコンパスは、富士通のSaaS型アプリケーション「CRMate」で顧客と案件の管理を行なっている。「個人事業者から会社への重要なステップアップ」と位置づけるSaaS導入の背景を聞いた。

10数年かけて地元に根付いた企業が
はじめてぶつかった壁

 コンパスは、厚木市を中心にした地元企業のデザイン印刷やホームページ制作、映像制作などを請け負う広告企業だ。代表取締役の藤岡秀和氏は、起業した13年前の状況について「厚木市をはじめとして、地方都市にある企業のほとんどは販売促進や広報宣伝という部署を持っていません。そのため、オーナーや幹部の方が兼業でやっているのですが、作成されるDMやチラシ、パンフレットなど印刷会社にお任せで、専門的な知識とかノウハウとかなかったんです」と振り返る。

コンパス 代表取締役の藤岡秀和氏

 こうした状況において、藤岡氏は以前勤めていた都内の出版社でのノウハウを活かし、地元企業や事業者に対して販売促進につながる企画を展開していった。「たとえば、キャンペーン告知のために案内やハガキ、返信用封筒など5種類くらい作ってくださいというお客様がいたんです。印刷会社であれば、この5種類を作ってしまうのが一番儲かるのですが、私たちはこの5種類の印刷物を1つの大きなハガキにまとめ、キャンペーン告知を前面に、半分に切れば通常サイズの返信はがきになるものを提案しました」といった要領で、単なる印刷物を超えたユニークな提案を顧客に対して続けていったのだ。

 当初は企画費とか、デザイン費が書かれた見積もりに抵抗感を示す顧客も多かったが、地元にこうした企業がなかったこともあり、少しずつ顧客の信頼を勝ち得ることができるようになった。地元企業はもちろん、レストランや病院、着物店など、現在の顧客は約400社に拡がっている。藤岡氏は「ちょっと気の利いたデザインならコンパスさんがやってくれると少しは地元にも知られるようになりました」と、控えめに10数年の実績を語る。

神奈川県の厚木市にあるコンパスのオフィス

 しかし、創業から13年が経ち、従業員が5名にまで増えてきた現在、コンパスは1つの壁にぶち当たっているという。藤岡氏は「お客様が一度経験された商品やサービスのよさは、次回これが標準になります。クオリティであったり、納期であったり、営業の質であったり、価格であったり、より高いレベルを要求されます」という。

 この「壁」を打破する手段の1つとして導入されたのが、富士通の「CRMate」である。

(次ページ、現場の社員が導入を決定 「頭にある」案件をSaaSで管理)


 

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