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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第45回

注目のDJツール開発陣を直撃

楽しさは音ゲー以上!? プロも遊べる「KAOSS PAD QUAD」

2011年01月29日 12時00分更新

文● 四本淑三

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Ustreamでも「アガる」デザイン

―― このパッド面のイルミネーションは、カラーLCDかと思ったら、LEDなんですね。

坂巻 LCDでも良かったんですが、輝度を上げるためにマルチカラーの高輝度LEDにしています。暗いところでやっていると、周りが本当にこのLEDの色になるんですよ!

―― なぜ高輝度LEDなんですか?

坂巻 KAOSS PADシリーズは毎回そうなんですが、X-Yパッドをどう光らせるかがテーマになるわけですよ。共通した目的は「パフォーマーのテンションを上げるため」。KP3は8×8ドットのLEDで、どの位置を触っているかを分かりやすくしたんですが、今回は音に合わせてLEDが明滅するんです。フィルターで削っていっても色が変わったりとか。

パラメーターはタッチパッドで調整。高輝度LEDがまぶしいぐらいに光輝く

―― あ、ほんとだ。なるほどー!

実際に試してくれた大田さん

坂巻 効果が現れていることを見せるだけじゃなく、エフェクトの組み合わせでも色を変化させることで、効果が組み合わせられることをダイレクトに伝えたかったんです。一言で言えば「アガる」ようにやっているわけですけど。そのインパクトを強くするために、なるべく輝度の高いLEDを使っています。

―― UstreamなんかのライブでDJをやると、これは画面映えするでしょうね。

坂巻 もちろんその辺は考えてますよ! 初代が出てから状況が変わったことのひとつに、YouTubeのような動画サイトが出てきたことも大きいですから。

大田 じゃあ、ちょっと暗くしてやってみましょうか。

 というわけで、大田さんの華麗な実演を見ながら、KAOSS PAD QUADの構成を把握した。4系統のエフェクトバンクには5個のエフェクトボタンがあり、1バンクにつき1つのエフェクトが選択できる。皆さんも華麗な実演動画を再生しながらどうぞ。



1. Looperカテゴリ

 ここで基本となるビートを作り出す。通常のループを作る「LOOPER」、逆再生ループの「REV LOOPER」、より細かく音を刻んで「ビーッ」という発振に近い音まで出す「GRAIN SHIFTER」がある。

 新しく付いたのが1小節のループをパッドのX軸方向に分割する「LOOP SLICER」。これはソースをその場で演奏する感覚で非常に楽しい。もうひとつは、ターンテーブルのスクラッチを再現する「VINYL BREAK」。急激にピッチを落としたり、逆にスピンして回転を上げるような効果が出せる。

2. Modカテゴリ

 次に変調(モジュレーション)を狙ったセクション。音を歪ませる「DIST」(ディストーション)、デジタル的に音を間引いて歪ませる「DECIMATOR」、そしておなじみの「FLANGER」と「PHASER」という回転系のエフェクト。

 新しいのは、テクノポップで使われるサイドチェーンコンプを狙った「DUCKING COMP」だ。DAWで設定するのは結構面倒だが、指一本で独特のバックビート感が出せるのは面白い。

3. Filterカテゴリ

 そしてDJには付き物のフィルターセクション。メインは高域側から削ってゆく「LPF」(ローパス)、逆に低域側から削ってゆく「HPF」(ハイパス)だ。

 さらに特定の周波数帯をブーストする「BPF+」、フランジャーのコムフィルター効果を手動で変調する「JET」、音程を上下に揺らす「PITCH SHIFTER」がある。

4. Delay/Revカテゴリ

 最後は仕上げの音場系のエフェクトだ。基本はシングルディレイの「1 DELAY」、フィードバックのかかった「DELAY」の2つがある。

 さらにテープエコー独特の不安定さを再現した「TAPE ECHO」、お風呂場の残響のような「REVERB」、ディレイとリバーブを組み合わせた「DELAY REVERB」がある。REVERBには非常に残響時間の長い設定もある。

(次のページに続く)

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