外部レコーダーの特徴に合わせて
予約設定ごとに録画先を変更できる
個人的に大変重要度が高いのが、4つ目の「外部の録画先として複数機器から選択可能」という点だ。以前のSP-HR200Hでは録画先は1つの機器しか指定できず、録画先を変更する場合は録画予約をすべて最初からやり直す必要があった。しかしTZ-WR320Pでは予約設定ごとに、内蔵HDDに録画するか、それとも外部機器のいずれかに録画するかを指定できる。
この機能に魅力を感じるのは、スカパー!HDの録画先として、各社のレコーダーにはそれぞれ長所・短所があるためだ。自分が利用しているレコーダーは主に東芝「RD-BZ800」とソニー「BDZ-RX100」の2台だが、具体的には以下の2点の特徴がある。
スカパー!HDで 録画している番組の視聴 |
USB接続のHDDによる 記録容量の拡大 |
|
---|---|---|
東芝「RD-BZ800」 | × | ○ |
ソニー「BDZ-RX100」 | ○ | × |
これはつまり、録画中の番組を見たくなるような場合、追っかけ再生が不可能なRDシリーズは使い物にならないが、USB HDDによるストレージの拡張に対応している点は絶対的なメリットだ。一方で単純なCMカットレベルの編集機能では「おまかせチャプター」と呼ばれる、自動チャプター機能がかなり正確なソニー製レコーダーが便利に感じている。というわけで、以下のような使い分けを実践している。
●内蔵HDD
→見たら消すドキュメンタリー番組や確実に視聴する注目のスポーツ中継
●東芝「RD-BZ800」
→とりあえず録画しておきたいが、いつ見るかは不明なスポーツ中継
●ソニー「BDZ-RX100」
→BDに保存することが前提のアニメや映画
こんなヘビーユーザーの使い方にも応えてくれるのが、TZ-WR320Pなのである。まあ正直な感想としては、スカパー!HDの利便性が、スカパー!e2に追いついたというレベルではあるんだけど。
さらに安定性の面でも、リリース直後から特に問題を感じる部分は生じておらず、操作の快適さも旧型チューナーよりずっと上だ。現在旧型チューナーを用いている人はもちろん、利便性の問題からスカパー!e2からスカパー!HDへの移行を躊躇していた人にとっても、救いの1台と言える。
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