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【Loadtest】編集部オカモトの今日も明日もテレビを録画 第8回

新型チューナーでやっとそこそこ使える「スカパー!HD」

2011年01月25日 16時00分更新

文● オカモト/ASCII.jp編集部

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ダブルチューナー搭載でようやくスカパー!e2並に
2番組同時録画中にも各種操作が可能なのもうれしい

 つづいては、ダブルチューナー搭載で2番組録画に対応した点。これまでは、デジタル放送のダブル録画が当たり前となった身にはレガシー環境とも呼ぶべきシングルチューナーだったのだ。

 つまりはある番組を録画している最中は、裏番組を見ることすらできない。ついでに言うならば、これまでSP-HR200Hは録画中だと、番組表のチェックや録画予約の操作すらできない完全ロック状態だった。まさにローテクの極みともいうべき感じで、裏番組を見たり、時間がかぶった番組を録画するために、スカパー!e2も継続して契約していたほどだ。

ダブル録画しているときはさすがに録画中の番組しか表示できないが、HDDに録画しているデータは自由に再生できるなど、同時動作時の制限は比較的小さい

 しかし、TZ-WR320Pはイマドキのレコーダー水準に一気に上昇し、番組の録画中に裏番組を見ることもできるし、2番組同時録画も可能だ(言うまでもなく1契約で2チャンネルの同時録画ができる)。

 なお、2番組同時録画は「内蔵HDD+内蔵HDD」のほか、「内蔵HDD+外部機器」の組み合わせも可能(「外部機器+外部機器」は不可能)である。2番組同時録画中にHDD内の録画番組を視聴することも可能だし、3番目のポイントにも挙げたように録画予約の確認や追加といった各種の操作にも対応している。当たり前のことが当たり前にできるようになったと言えばそれまでだが、旧型チューナーとは天国と地獄だ。

ダブルチューナー機能を利用するには
対応パラボナアンテナが必要

 ただし、ダブル録画を実現するためにはやや条件がある。それはパラボナアンテナが2系統出力に対応した「2ルームアンテナ」と呼ばれるタイプが必要である点だ。これはスカパー!の放送波が2つの衛星から送信されている点にあるようで(正直よくわかっていなくて申し訳ない)、通常のデジタル放送と違って、分岐器でアンテナ入力を2つに分けてもダメなのである。

図のように出力端子が2つ付いているタイプのパラボナアンテナでないと、ダブルチューナー機能は利用できない

 わが家のアンテナは1年前のスカパー!HD導入に合わせて購入したものでこの2ルームタイプだったが、古めのアンテナを利用している人は未対応の可能性が高い。もちろん未対応タイプでもTZ-WR320Pをシングルチューナー機として利用できるのだが、ダブル録画機能を活用したいのであればアンテナの更新も検討したい。

わが家はスキマケーブルで引き込んでいるのだが、ケーブルが2本になったことで若干風通しがよくなってしまった(やや寒い)のは気のせいだろうか

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