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スマホ連携に強いクラウドサービス

達人に聞く! 私がSugarSyncを選ぶ理由

2011年01月28日 09時00分更新

文● 花岡貴子、ASCII.jp編集部

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私がSugarSyncを選択する理由

 ひとくちに「オンラインストレージ」と言っても、サービスごとに特徴があります。今回紹介するSugarSyncは、パソコンのデータをクラウド上にバックアップする機能を基本としつつ、同期・共有・一元管理というほかのサービスにはない特徴も兼ね備えています。

SugarSync日本語版のサイト。初めて使う場合には、右側の「今すぐ無料プランに申し込む」と書かれたバナーをクリックしよう

料金プランは画面の通り。5GBまで無料だが、60GBでも月額1000円以下と非常にリーズナブルだ

 使い始めるのには、SugarSyncのサイト関連リンク)で、契約するプランを選び、パソコンに専用ソフト(SugarSync Manager)をインストールします。

 あとはパソコン上のどのフォルダをクラウドにアップロードするか、最小限の設定するだけです。その後は、ソフトが自動的に追加・変更されたファイルを見つけ、転送してくれるので、ユーザーが意識的に操作することは、何もありません。この極限まで簡略化したバックアップ手順がSugarSync最大の魅力です。

SugarSync Managerをインストールすると、パソコン上の好きなフォルダを自動バックアップできるようになる。データはインターネット上に置かれているので、ほかのパソコンやモバイル機器からも利用が可能

 しかし、SugarSyncの特徴はそれだけではありません。

 このクラウド上に保存したファイルを、別のパソコン(自分だけでなく、他人が見られるよう設定することも可能)と共有したり、iPhoneやAndroidといったスマートフォンで活用できるというのが二番目の特徴です。また単に共有できるだけでなく、(異なるパソコンの)ローカルフォルダを同期(シンク)する機能も持っています。

 一例として会社のパソコンで編集中のファイルを持ち帰り、自宅のパソコンで修正するケースを考えてみましょう。普通なら、編集中のファイルをUSBメモリーなどにコピーして自宅のパソコンに移し、編集を終えた後、会社のパソコンにコピーし直すという作業が必要になると思います。人によってはメールで送ってしまうかもしれませんが、「会社から自宅」「自宅から会社」という2回のコピーが必要になる点は同じです。

同期フォルダを設定しておくと、異なるパソコンのHDDにある別々のフォルダの内容を常に同じ状態に保つことができる。一方のフォルダに変更を加えると、その内容がすぐにSugarSyncのクラウドを経由して別のパソコンに反映される仕組みだ

 しかし、SugarSyncの「同期フォルダ」や「マジックブリーフケース」という機能を使えば、その手間を省けます。会社の「マイドキュメント」と自宅の「マイドキュメント」の内容を常に同じ状態にできるので、データ移動のためだけにコピーを繰り返す必要も、異なる部分が修正された2つのファイルが、自宅と会社のパソコンにできてしまう心配もなくなります。

「同期フォルダ」の設定にするには若干の手順を踏む必要がある。とにかく同期したいという人には、SugarSync ファイルマネージャーの「マジックブリーフケース」にファイルをドラッグ&ドロップする方法がおススメ

 この自由度が高い「共有・同期」機能が、他のオンラインステージにはない、SugarSyncの持ち味です。その使い勝手の良さや、使いこなしのアイデアに関しては、次のページ以降でも順番に見ていきます。

SugarSyncの有料プランに、各社の無料プランを組み合わせるのもアリ

 「宅ふぁいる便」など大容量のファイルを相手に渡すことに特化したサービスで有名になったオンラインストレージ。最近では「DropBox」のように指定したフォルダ(パソコンのローカル)にファイルを置いておくと自動的にインターネットにアップロードできるサービスや「Evernote」のようにクラウド上に文字や画像、表を貼り付けられるものなども生まれてきている。

 また「Gmail」のようなウェブメールサービスも無料で7GBもの容量が使えるオンラインストレージの一種と言えるかもしれない。メールを下書きとしてGmail上に保存しておけば、メモや画像などのファイルをパソコンやスマートフォンで共有できる。

 SugarSyncは同期・共有できるフォルダをユーザーが自由に指定でき、容量的にも余裕がある点が特徴。利用料金もリーズナブルだ。

主なオンラインストレージサービス
サービス名 SugarSync Dropbox Evernote ZumoDrive
特徴 複数機器でのデータ同期が可能なオンラインストレージ。設定の自由度が高く、対応するモバイル機器も豊富 複数機器との同期が可能なオンラインストレージ ノート形式で整理する独特なサービス。有料版では画像内の文字認識や表の貼り付けなどが可能 ネットワークドライブとしてマウントできるオンラインストレージサービス
日本語対応 ──
無料プラン 5GB 2GB 毎月60MB
(アップロード上限)
2GB
有料プラン 30GB~
(月額525円/年額5250円)
50GB~
(月額9.99ドル/Pro50)
1GB
(月額5ドル/年額45ドル)
10GB~
(月額2.99ドル)
共有機能
同期機能(ローカル) ── ──
同期フォルダの指定 ── ── ──
他ユーザーPCとの同期 ── ── ──
スマートフォンへの対応
iPhone
Android

※原稿執筆時点のサービス内容をもとに作成したもので、変更の可能性があります。また同種の機能でも、使用条件や可能な操作の範囲は各サービスで異なります。詳細は個別にご確認ください。

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