11月11日、BBソフトサービスは同社が業務提携している米国のウェブサービス「SugarSync」の最新状況について紹介した。
SugarSyncは米SugarSync社が提供する、ファイル共有/同期サービス。仕事で使っているパソコンのフォルダ内容を、同社が提供するクラウド上に自動的にアップロードし、他のパソコンやスマートフォンから参照できる。
例えば、作成途中の書類を自宅に持ち帰って編集しようと思った場合、通常はファイルをUSBメモリーにコピーしたり、メールで送付して自宅のパソコンで開くといった手順を取る場合が多いだろう。しかし、SugarSyncを使えば、こうしたコピー操作を意識的に実施しなくても、最新のデータを自宅のパソコンで利用できる。
また、誤ってローカルのデータを削除してしまった場合でも、最大5世代前までさかのぼり、復旧できるなど、いろいろと利便性の高いサービスだ。対応スマートフォンもiPhone/iPadのほか、AndroidやWindows Mobile、Blackberryなど幅広い。
利用料金は5GBまで無料。
説明会では10~11月の期間にSugarSyncに追加された機能としては、「他ユーザーとのフォルダ同期機能」(10月6日)、「iPhone/iPad版アプリの機能強化」(11月5日)、「Android版アプリの機能強化」(11月11日)など。
このうちiPhone/iPad版でのアップデートでは、クラウド上にアップロードされている共有フォルダの内容をローカルにダウンロードして、オフライン状態で閲覧できるようになった(ファイルの内容を修正した場合の同期も可能)。
また、SugarSync起動時に4桁の暗証番号を設定することで、盗難/紛失時のセキュリティー性を高められるようにしたり、クラウド上に置かれた動画ファイルをストリーミング再生できる機能なども追加された(従来はダウンロードしての再生)。
一方Android版では、よく使うファイル/フォルダのショートカット機能をアプリケーションのトップ画面に表示したり、暗証番号の設定が可能となった。今回の機能追加によって、Android版とiPhone版の機能はほぼ同等になったという。
同時に無料アカウントで利用できる容量を従来の2GBより3GB増量する(合計で前述の5GB、既存ユーザーも対象)。同時使用可能なパソコンの台数も2台から無制限にしたり、ファイルの世代管理も5世代前までとするなど、無料アカウントで利用できる範囲を拡充している。
また、知人をSugarSyncに誘った場合に得られるデータ領域増量キャンペーンも倍に強化中(無料アカウント獲得時で500MB、有料アカウントでは10GB)。容量の増加は、招待した人だけでなく招待された人にも適用されるという。
なお、SugarSyncの運営は現在米国本社が実施している(日本語化はすでに完了)が、BBソフトサービスでは年内に日本向けのSugarSync正式サービスを開始する予定。こちらも追って発表されるとのこと。