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大容量のストレージ環境を利用料なしで構築可能

オンラインストレージを自作できる「Pogoplug」日本上陸!

2011年02月03日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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2月2日、米クラウドエンジンズはファイル共有デバイス「Pogoplug(ポゴプラグ)」を2月4日に発売すると発表した。Pogoplugは、DropBoxやSugarSyncのようなオンラインストレージを自前で構築できる家庭用ハードウェアで、オンラインショップや家電量販店などで販売される。

同日の発表会に登壇した米クラウドエンジンズ最高経営責任者のダニエル・プッターマン(Daniel Putterman)氏

 Pogoplugは、USB 2.0ポート×4とギガビットEthernetポート×1を搭載する弁当箱サイズのハードウェア。本体のUSBポートに接続したUSBメモリやHDDなどのストレージを、インターネット経由で利用できる環境を提供する。USBストレージは別途用意する必要があるが、標準で4台、USBハブを利用すればそれ以上を接続可能で、テラバイトクラスのオンラインストレージも容易に構築できる。

自前でオンラインストレージを構築できる「Pogoplug」。このユニークなデザインも特徴だ

 ユーザー認証はクラウドエンジンズのWebサイトで行ない、データーの転送も同社サーバー経由で行なう。ただし、これらの利用料はいっさい無料。本体を購入してUSBストレージを準備さえすれば、追加コストなしでオンラインストレージとして使用できる。なお、このサーバーは、日本での販売開始に伴い、国内にも構築したという。

 ストレージへはWebブラウザからアクセスできるほか、WindowsとMac OS X向けには、ローカルドライブと同様の利用が可能になるアプリケーションが用意される。また、iPhoneやiPad、Android用のアプリケーションも提供する。

USBポートは、前面に1つ、背面に3つ搭載する。

 メディアサーバー機能も搭載しており、Webブラウザ上で、保存された写真の表示、音楽や動画のストリーミング配信が利用できる。動画に関しては、トランスコーディング(変換)機能が用意されているため、どのWebブラウザやアプリケーションからも再生が可能だという。

 また、PDFやExcel、Word、PowerPoint文書の表示、TwitterやFacebookへの投稿、特定のユーザーへのフォルダ公開、Pogoplugに接続したプリンタへの印刷、2台のPogoplug間でのミラーリングといった機能も搭載する。

 当日行なわれた発表会では、クラウドエンジンズが万が一倒産などした場合はどうなるのか?という質問が出た。これに対し同社CEOのダニエル・プッターマン氏は、ほかのオンラインストレージサービスは会社がなくなれば預かっているデータもなくなってしまうが、Pogoplugはデータ自体はユーザーの手元に残る、とそもそもの安全性を強調。その上で、「万が一の際にはソースコードをすべて公開する」と述べた。

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