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International CES 2011レポート 第8回

CES 2011の主役は百花繚乱のタブレット端末だ!

2011年01月08日 17時03分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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製品は数あれど、存在感は薄い?
Windows 7搭載タブレット

ViliV X70

2011年中に登場するタブレット向けプラットフォーム「Oak Trail」をいち早く採用した「ViliV X70」

 飛ぶ鳥を落とす勢いのAndroidタブレットに比べると、製品展示の数は多いものの、注目度という点ではいささか劣る印象を受けるのがWindows 7搭載のタブレット端末――いわゆる「スレートPC」だ。

 Windows 7自体は各種の改良を加えたことで、タッチパネル操作でもある程度使いやすくなっている。しかし、細かいウインドウ操作やタッチ操作を考慮していないアプリケーションの操作になると、途端に使いにくさを露呈してしまう。こうした実情が知れ渡ったこともあり、素のままのWindows 7では魅力的なタブレットを作りにくい、というのが現状だろうか。

 冒頭写真にある、韓国Yukyung Technologiesのピュアタブレット「ViliV X70」はむしろ例外的存在だ(COMPUTEX TAIPEI 2010でインテルが発表した新Atom「Oak Trail」を採用している)。CES 2011で目を引いたスレートPCでは、ピュアタブレットよりも、なんらかの形でキーボード操作を関与させているものが目に付いた。

ASUSTeKの「Eee Slate EP121」

ASUSTeKの「Eee Slate EP121」。いちおうピュアタブレット型ではあるが、12インチ級はもはや片手に持って使うタブレットという概念とは別のもの。Bluetoothキーボードでの操作をアピールポイントにするなど、方向性もピュアタブレットとはやや異なる

東芝のOakTrail採用Windowsタブレット

東芝のOakTrail採用Windowsタブレット。画面は11.6インチ/1366×768ドットと、7インチ級が主流のAndroidタブレットとは方向性が異なる

 純粋なタブレット機ではないが、デルの「Inspiron Duo」は、ディスプレー部分が縦に回転してタブレット型にもなるネットブックとして注目を集めている。実用性はともかく、ギミックとしての面白さには誰もが心惹かれるようだ。

Inspiron Duo

一見普通のネットブックのような「Inspiron Duo」

ディスプレー部分がくるりと回転

額縁の左右中央に回転軸があり、ディスプレー部分がくるりと回転

タブレットスタイルでも操作できる

タブレットスタイルでも操作できるように

オプションのスピーカー内蔵ドック

オプションのスピーカー内蔵ドック。背面にはUSBポートや有線LANコネクターが並んでいる

そのほかの注目タブレット

米OpenPeak社の新しいタブレット端末

インテルブースで見かけた、米OpenPeak社の新しいタブレット端末。CPUはAtom系、OSはAndroidのもよう

ビデオ会議用タブレット「Avaya Desktop Video Device」

こちらもインテルブースにあった、ビデオ会議システム大手のアバイア製のビデオ会議用タブレット「Avaya Desktop Video Device」。タブレットはビジネスユースでの注目も高まっており、Windowsベースの既存システムとの親和性を考慮すると、インテルAtomやWindows 7ベースの利点は大きい

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