米国ラスベガスで開催される家電見本市「International CES 2011」前日の5日(現地時間)、NVIDIAは記者説明会を開催し、同社CEOのジェンスン・ファン氏により、システムオンチップ(SoC)「Tegra 2」を搭載するスマートフォンの利点についての説明を行なった。
同社ではTegra 2搭載のスマートフォンを「Super Phone」と称して、高い性能による優れたユーザー体験をアピールしていくとしている。
Tegra 2のパワーで何をやっても速い!
LG Optimus 2X
Tegra 2を搭載する「LG Optimus 2X」。4インチサイズのワイドVGAディスプレー、Tegra 2、8GBのメモリーを搭載。背面には8Mピクセルのカメラも内蔵。1080pのMPEG-4 AVC再生が可能なパワーを持つ
Tegra 2はARMの「Cortex-A9」をCPUコアに採用し、NVIDIAのGeForce GPUや周辺回路と統合したSoCである。世界初とうたうCortex-A9のデュアルコア搭載に加えて、パソコン用で育まれたNVIDIAのGPUを集積したチップだけに、消費電力当たりの処理性能の高さは評価が高く、タブレット端末でのいくつもの採用事例を得ている。
今回の記者説明会で披露されたLG電子の「LG Optimus 2X」は、そのTegra 2を採用した初のスマートフォン製品である。OSにAndroid 2.2を採用した、見た目は普通のスマートフォンだが、1GHz動作のTegra 2搭載により、優れた処理性能を有する。
ファン氏によるデモでは、まずOS自体の動作が非常に機敏なことに驚かされた。たくさんの写真を表示するフォトギャラリー風のアプリケーションも、パソコンで動作させているかのように、表示効果をつけながら軽快に写真を表示していた。

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