「予想はどのくらい当たったか?」を検証
2011年のLucky Bagの内容を事前予想記事と比較してみると、方向性としてはかなり正しかったとみていいだろう。細かな比較は、以下の表のようになる。
事前予想記事との比較 | |||
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種別 | 事前予想 | 実際 | 自己評価 |
iPod nano | 16GB | 8GB | △ |
NIKE+iPod | Sport Kit | Sensor | △ |
iPod用フィルム | アンチグレア | なし | × |
iPod用電源アダプタ | 「Apple USB電源アダプタ」 | なし | × |
iPod用アームバンド | TUNEWARE「JOGJACKET for iPod nano 6G」 | Griffin Technology「Slap - Flexible wristband for iPod nano(6th generation)」 | △ |
リモコン付きヘッドホン | 「Apple In-Ear Headphones with Remote and Mic」 | Sennheiser「i300」 | △ |
iPod用スピーカー | SDI Technologies「iHome iP56 Rechargeable Portable Stereo System for iPhone and iPod」 | SDI Technologies「iHome iP56 Rechargeable Portable Stereo System for iPhone and iPod」 | ○ |
マウス/トラックパッド | 「Magic Trackpad」 | なし | × |
その他 | 「MobileMe」 | Techlink「iWires 3.5mm to 3.5mm Stereo Plug Retractable Cable」 | × |
バッグ | ノーブランド | Incase「Skate Messanger Bag」 | × |
予想9品目に対して、的中1、だいたい当たりが4、ハズレが5という結果だが、いかがだろうか? バッグが予想以上に高価なものになったことが誤算だったが、個人的には大外れとは言えないのではないかと思う。また、Apple TVが入らないことや価格もほぼ的中しており、この辺りは”Lucky Bag行列のプロ”(?)としての面目躍如といったところだろう(自画自賛)。
総評:充実度は合格点! 個人的な満足度は……
最後に、2011年のLucky Bagに対する総評をまとめたい。
まずLucky Bag単体で見た場合、2009年、2010年とあまり変わらない構成ではあったが、2011年はiPod nanoを中心に購入金額の2倍以上の実用的なグッズで構成されている点が特徴的だ。
昨年の約2倍近い販売数があったことや、早々に終了札が提示され、わざわざ銀座まで足を伸ばしたものの、Lucky Bagを購入できずにがっかりして帰る人がほとんど出なかったということも、高く評価したい。終電前に予定数が終わってしまったのは残念だが、予想以上に行列が伸びてしまっただけなので、この点はアップルを非難するわけにもいかないだろう。
また、iPod touchやiPadなどのバリエーションが比較的多くちりばめられていた点も悪くない。店舗スタッフによるレジ処理が極めて速く、例年では考えられないようなスピードで次々にバッグがさばかれていった点も印象深い。
ということで、優等生すぎるきらいはあるものの、「2011年のLucky Bagは大変充実していた」と評価していいだろう。
しかし、あくまでこれは中立的な立場から見た場合の評価。続いて、筆者個人の思い入れたっぷりな評価を加えさせていただこう。
まず内容面では、3年連続で手堅すぎる内容だったことに若干不満が残る。自分で似たような内容を予想しておいてナンだが、もう少しサプライズを用意してほしかった。
また、iPod nanoが8GBモデルだったことも、ちょっと残念。容量には目をつぶるにせよ、色のバリエーションくらいはあってもよかっただろう。周囲の人と交換するなどして、好みの色を入手する楽しみを残しておいてくれてもよかったのではなかろうか。
納得いかないのが、NIKE+iPodがセンサーのみで、Sport Kitではなかった点。NIKE+をLucky Bag同梱のiPod nanoと組み合わせる場合、センサー単独では動作しない。Lucky Bag単独で完結しないような組み合わせにしても、ユーザーは困惑するだけだろう。
さらに納得できないのが、iWireのオーディオケーブルだ。iPodをさまざまなオーディオ機器に接続できるといわれればその通りだろうが、オーディオケーブルなど、日本全国どこでも入手できる。ものの善し悪しは別として、明らかに価格調整として入れたとしか思えない。ならば、1500円のiTunes Cardでも入れてくれたほうが嬉しい。
それから、バッグ自体はとてもいいものだったが、果たしてLucky Bag全体でバッグが一番高い(価格の約3分の1を占める)という構成はアリなのだろうか? 入れ物だけでなく中身で勝負してほしいと思うのは、決して筆者だけではないはずだ。
そんなわけで、筆者的には「福袋ならぬ鬱袋」だとまでは言わないまでも、満足度では及第点ギリギリ。毎年毎年ブランドロイヤルティー(忠誠度)の話はしたくないのだが、せっかく並んでいるユーザーを失望させるような内容ではもったいない。
いっそ、2012年のLucky Bagの内容選別は筆者にまかせてくれないだろうか。ASCII.jp編集部経由で、アップルからのオファーをお待ちしております!