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MS担当者が本音で語った「企業サイトとクラウド」 (3/4)

2010年12月24日 16時15分更新

文●砂金信一郎/マイクロソフト、諏訪光洋/ロフトワーク

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これからのモバイルとスマートフォン戦略

諏訪:トレンドで欠かせないのがモバイルだと思います。

砂金:totally agree!

諏訪:PCは「情報発信」である程度集客できたけどモバイルではもっと「サービス」が重要になる。

砂金:同じく今時PC向けだけで情報発信を考える企業もないでしょう。

諏訪:そうですね

砂金:特に日本のガラパゴスケータイは、持っている人と機械の距離が近いデバイスと思います。双方向メディアにはうってつけ。ただ、スマートフォンと違って、クライアント側でいろいろ処理ができるわけではない。

諏訪:そうですね。今の企業サイトはスマートフォンでは閲覧しないものとして設計されています。

砂金:ガラパゴスケータイはどうしてもサーバー側に負担がかかる。でもユーザーのリテラシーの問題もあって、作り手側も手を抜けない。むしろ最大限気を遣う必要ある。

諏訪:ただ、そろそろガラパゴスケータイへの投資は少なくなっていきそうですよね

砂金:新規投資に関してはそうかもしれませんね。

諏訪:モバイルのサービスですが、たとえば僕らのようなBtoB企業でも、登録ユーザーつまりお客様が簡単に見積もりを依頼できるモバイルサイトなどを提供してもよいわけです。

砂金:そう思います。ただし、今の開発環境を見ていると、気軽に全機種対応とかできる感じでもないですけどね。

諏訪:モバイルがもっと強くなってくると、ログインして使うサービスでFacebookやTwitterと連携しているサイトが急激に増えると思います。もちろん、おっしゃるとおり、対応は大変ですけど。

砂金:クラウド側でできることは、いろんなデバイスがあることを前提に、SDKやフレームワークを提供して端末やプラットフォームの差異を吸収することだと思っていて、今その準備をしています。認証、課金、ソーシャルグラフ周辺を中心にして。

諏訪:いいですね。そういう所がこれまでサービスをつくる上でハードルでした。

砂金:インフラ部分のクラウドは、急速にコモディティ化していて、それよりも開発生産性とかで差別化しないと戦っていけない感じです。マイクロソフト的に得意な分野でもあります。

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