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MS担当者が本音で語った「企業サイトとクラウド」 (1/4)

2010年12月24日 16時15分更新

文●砂金信一郎/マイクロソフト、諏訪光洋/ロフトワーク

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 2010年のITキーワードは「クラウド」だろう。2011年も業界で多用されそうだが、いまだに中身のない「バズワード」と勘ぐる人も多い。特に企業サイトとクラウドの関係は、クラウドベンダーの思惑もあって、議論がかみ合わない傾向があるだろう。

 Web Professional編集部では、ロフトワーク代表取締役社長の諏訪光洋氏とマイクロソフトの砂金信一郎氏がクラウドについて語ったチャットログを入手。大手企業サイトのWeb制作に強いロフトワークと、グローバルなクラウドベンダーであるマイクロソフトが、「企業サイトとクラウド」の中身を語っている。

「すぐ使える」、「従量課金」、「スケーラビリティ」がクラウドの3条件

諏訪光洋(以下、諏訪):クラウドの定義から話しましょう。

砂金信一郎(以下、砂金):定義は大事ですね。クラウドとは「すぐ使える AND 従量課金 AND スケーラビリティ」のことでしょう。3条件を満たすGoogle、Amazon、Windows Azure はクラウドといって構わないはずです。

諏訪:「ハードとしてのクラウド」なのか、「サービスの総称」がクラウドなのかで、各社のサービスの範囲が異なりますよね。

砂金:ええ、さらにユーザー向けのサービス提供者が見たときのクラウド、サービス提供者向けのシステムやハード関係者から見えるクラウドでも、「クラウド」の意味は違っていきます。

諏訪:下手すると「サービス寄り」という抽象的な部分も、クラウドという言葉が指していると思います。

砂金:同意。ハードウェアレベル+αのレベルでは仮想化とくくってしまった方がわかりやすいかもしれません。CPUコアも、ストレージも、ネットワークも、仮想化されているのが現状です。

諏訪:そうですね。(それが自称プライベートクラウドかもしれませんが)

砂金:それ故にクラウドの低価格が実現できている。とはいえ、独自技術を持っているのはマイクロソフトとGoogleくらいです。他のクラウドベンダーはVMwareかXenを部品として使っているだけですからね。

諏訪:マイクロソフトかっこいいー!

砂金:正直、VMwareの立ち位置はよいと思います。どこが勝っても関係ない。ただ、クラウド側で何かあった場合の対応とかは考えておく必要があります。

諏訪:Xenは世界のクラウド基盤になっていますが、普通のユーザーはほとんど知らない。けれどもAmazon以外はXenを使ってクラウドインフラを整備しても勝てない。

砂金:だから自社技術の垂直統合が重要なのです。そうしないとサポートなどがまともに提供できません。

本対談の砂金氏と諏訪氏のセミナーが開催決定!
「クラウドを活用するためのWebマーケティング戦略とプラットフォームとは?」

日時
2011年1月20日(木) 14:00~16:00(13:30受付開始)
主催
日立情報システムズ、ロフトワーク
会場
日立ハーモニアス・コンピテンス・センター(JR品川駅港南口より徒歩3分)
定員
60名
参加費
無料
対象
企業のWeb運営担当者、広報・マーケティング担当者、経営企画担当者

■プログラム

第1部「クラウド時代に求められる企業のコミュニケーションとWeb」
株式会社ロフトワーク 代表取締役社長 諏訪光洋 氏
第2部「ケーススタディで読み解く~クラウドの夢と現実、そして可能性」
マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部 エバンジェリスト 砂金信一郎 氏
第3部「企業の戦略的なクラウド化を考える~最適なクラウド環境とは何か~」
日立情報システムズ Vソリューション推進本部 営業部 部長 中田龍二
トークセッション「次世代Webとクラウド」


※申込みは、日立情報システムズのセミナー案内ページから。

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