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MS担当者が本音で語った「企業サイトとクラウド」 (4/4)

2010年12月24日 16時15分更新

文●砂金信一郎/マイクロソフト、諏訪光洋/ロフトワーク

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クラウドが実現する柔軟なサービス開発

諏訪:企業の情報システム部門ってどうなっていくのでしょう。

砂金:流れ次第では、ちょっと残念な感じになるかもしれませんね。役割が変わることは間違いないと思います。

諏訪:そうですね。

砂金:ITはもともと世の中を変革するためのモノだったはずが、変化を怖がる人たちが増えてきた。ちょっとした対立が起こる可能性はありますね。

諏訪:そうですね。恐れず立ち向かえばより「戦略」に近いところに行けるはずなのに。

砂金:クラウドで気軽に使える道具立てが揃ってきているので、

諏訪:もっと自由になってきている。

砂金:ひとりで対応できる役割の幅が広がっていて自分だけでもサービス企画して実装して運営できてしまう。そうなると、情報システム部門の人は、サーバー運用管理の専門家ではなくて、もう少し広い範囲でアーキテクチャ設計できる人、そういう感じになって欲しいですね。

諏訪:そう、それがクラウドの楽しいところですよね。そうなるといいなぁ。

砂金:仮想マシンの運用を極めたい方はぜひマイクロソフトの採用まで(笑)

諏訪:これからモバイルが主戦場になってまだまだトラフィックが膨大に増えるという予測もありますよね。

砂金:増えますね。完全にデバイス比率はPCと逆転です。

諏訪:ますますインターネットを通じたコミュニケーションは欠かせないものになる。

砂金:とはいえ、もうロードバランサーを2000万円だして自前で買う時代でもない。

諏訪:クラウドをもっと使って自由にサービスをつくろうよ!という流れですね。

砂金:気軽にサービスを企画して、作ってみて、当たったらインスタンス数を増やす、みたいな。

諏訪:おおー、息がぴったりあいましたね。

著者プロフィール

諏訪氏

諏訪光洋(すわ みつひろ)

株式会社ロフトワーク代表取締役社長。
1971年米国サンディエゴ生まれ。慶応大学総合政策学部(SFC)を卒業後、JapanTimes社が設立したFMラジオ局「InterFM」(FMインターウェーブ株式会社)立ち上げに参画。クリエイティブ業務を経た後、同局最初のクリエイティブディレクターへ就任。1997年渡米。School of Visual Arts Digital Arts専攻を経てNYでデザイナーとして活動。1999年クリエイティブの新しい形の流通を目指しクリエイターネットワーク「loftwork.com」の構築をスタートし株式会社ロフトワークを林千晶と共に設立。2003年 代表取締役に就任。


砂金氏

砂金 信一郎(いさご しんいちろう)

マイクロソフト株式会社 デベロッパー&プラットフォーム統括本部クラウドプラットフォーム推進部エバンジェリスト。
東京工業大学出身。日本オラクルで修行を積んだ後、戦略コンサルタントに転身していた時期もあったが、Windows Azureの世界観に魅せられてマイクロソフトに参画。自社技術に閉じないスタイルが信条。自他共に認めるガンダム好きで、特に戦略シミュレーションものにぐっときます。

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