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ネットに生きる現代の匠“CTO・エンジニア”に聞く 第5回

頓智ドット株式会社 近藤純司CTOが語る

完成度2%──セカイカメラはまだ50倍進化する!

2010年12月01日 09時00分更新

文● 古田雄介

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休日は図書館で家族サービスと勉強を両立

── では最後に、近藤さんの7つ道具を教えてください。

近藤CTOの7つ道具

(紹介していただいたのは、MacとiPhone、Androidケータイ、技術書。ここにソフトウェアのSkypeとEvernote、雨天以外に使用する通勤用自転車を加えた7つだ)

近藤  個人の机は決まっていないので、高性能なPCを使う必要がなければ座席は自由です。最近コードをあまり書かないので、Macを持って空いている席に座る感じです。ちょっと寂しくもありますが(笑)。

 そして、技術書を片手に新しいプラットフォームの勉強をしたり、Skypeでコミュニケーションしたりしています。メモ書きにはEvernoteとホワイトボードを使いますね。ホワイトボードに書いた場合はデジカメで撮って、皆で共有したりします。

── 自転車通勤もそうですが、毎日ジョギングされていてかなり健康的ですね。

 天気がいい日だけですけどね。基本的に身体を動かすのは好きなので、機会があれば運動していますね。今日はあいにく天気が悪かったので、通勤用の自転車をお見せできないのが残念です……。

平均的な平日と休日における近藤氏のスケジュール

── 休日はお子さんと図書館に行くことが多いんですか?

近藤  平日がこんな感じですから、休日くらいは家族サービスしないと怒られちゃいます(笑)。それで子供に付き合いつつ、自分の勉強もできるということで、図書館に行くことは多いですね。

 やはりセカイカメラを使っている人は多岐にわたるので、色々な雑誌を読みながら、世の中のトレンドといいますか、みんながどんなことに興味を持っているのかを探っています。

CTOの視点を基本に、エンジニア魂の灯火も消さない

「ここ2~3ヵ月で急激に会議の回数が増えていますが、そこは時間を惜しみません。全体を俯瞰して急ぎながらも、急かば回れという感じです」と語る

 近藤CTOは、エンジニアとしての長年のキャリアを残しながら、新しいモノ作りへの意欲を失うことなく、休日すら勉強に当てている。

 個人としては「やはり現場にいたい。エンジニアとしてコードを書きたいという欲求はあります」という思いを持ちながら、社内のエンジニアを束ねるCTOとして俯瞰的な視点を研ぎ澄ます。

 また、それが可能なのも「意欲的な社員が多くて、作ることに関して信頼の置けるチームができているから」とメンバーへの尊敬も忘れない。

 それでいて、「家族に怒られるかもしれないけど、週末にこっそりコーディングして、月曜日に『ホラできた』と皆を驚かせたいなと」という野心を抱き続けているのも、社員全員の士気を支える重要な要素といえるだろう。頓智・、およびセカイカメラの今後の成長に期待したい。

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