MP4形式で録画すればすばやくiPhoneに転送可能
MP4形式のファイルは、iPhone/iPod touch/iPadへ転送できる。エスケイネットではアップルのAppStoreにおいて、「MonsterTV」というアプリを無償で提供している。これを録画した番組を転送するiPhoneなどへインストールしておこう。
転送にあたってはiPhoneなどのシリアルナンバーを事前にPC上で動作するMonsterTV側に登録しておく必要がある。すでにPCに接続し、iTunesを使って同期したことがあれば、自動でリストアップしてくれる。なお、シリアルナンバーを登録する前に録画した番組はiPhoneなどへ転送できないので、MonsterTVをインストールしたらスグにこの作業を行なっておきたい。
登録が済めば、あとはiTunes経由で録画したファイルを転送できる。iTunesを立ち上げてデバイスを選択し、「App」を選ぶと「MonsterTV」と表示されている。ここに録画ファイルをドラッグ&ドロップするか、「追加」ボタンを押してダイアログから選べばよい。
これでiPhoneでMonsterTVを立ち上げると、読み込み作業が行なわれた後に再生することが可能になる。当初、アスペクト比が再現されないなどといった問題もあったようだが、最新のベータ版アプリケーション(Ver3.10.1020.0)を利用していくつかの番組を視聴したが、特に問題はなかった。
画質は1Mbpsでも十分高く、細かな文字もしっかりと読める。2Mbpsにするとさらに解像感が増すが、iPhoneの小さな画面で見るのであれば1Mbpsでも十分ではないだろうか。
iPhoneへの転送はダビング10の仕組みを利用し、iPhoneなどへダビング(転送)するたびにカウントが1回消費される。ムーブには非対応で、残り回数が1回になると移動できない。
実際に気に入ったのは、MP4形式で録画しておけば番組終了後、すぐにiPhoneにコピーして見られるということ。MP4モード録画時の動作環境では、CPUはIntel Core i5-650/同540M以上と、リアルタイム変換を行なうにはPCにそれなりのパフォーマンスが求められるが、変換の待ち時間なくiPhoneにすばやく転送できるのは大きなメリットだろう。
シングルチューナー機のため、PCを使って本格的な地デジ視聴・録画環境を作るという用途では物足りないが、iPhoneへ転送することを前提に録画するのであれば不満はない。通勤・通学時間の電車の中など、空いた時間に録画したテレビをiPhoneで見たいということであれば、便利に活用できる製品だろう。
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