クイックサイレントや伝言メモまで
痒いところ……いや日本のケータイなら当たり前の機能を搭載
つづいてソフトウェア面。UIにはIS01と共通のオーシャンオブザベーションズ社製のメニューを採用する。もっともこれはアプリケーションのランチャー的な役割なので、既存のAndroidユーザーであっても違和感は特にない。もちろん通常のホーム画面にウィジェットなどを配置することも可能だ。
それより実際にプリインストールされている個々のアプリを使ったり、設定メニューに入ることで、既存のAndroid端末との大きな違いを強く感じる。
IS03では、日本のケータイユーザーが“1台持ち”としてスマートフォンを選ぶ際に欠かせない機能を搭載したとされている。赤外線通信やワンセグなどがそれにあたるだろうが、実際にケータイとほぼ同じ感覚で利用できるのだ。たとえば赤外線通信は待機状態にするだけで、ケータイからの送信を受け取って、そのまま電話帳に登録できる。
今回は残念ながらおサイフケータイアプリやSkypeなどは利用できなかったが、キャリアメール、LISMO、au one ナビウォーク、EZ助手席ナビ、auならではのサービスもスマートフォンに最適化されたインターフェイスでありながらもケータイ時代と同じ感覚で使える。歩数計/バーコードリーダー/名刺リーダーといったツールの使い勝手も日本のケータイそのものである。
さらに設定メニューを進んでいくと、エニーキーアンサー(クイックサイレントにも対応)や伝言メモ、バイブレーションの動作選択まで、これまでのスマートフォンにはなかったような項目で一杯だ。これまでのスマートフォンユーザーであれば「スマートフォンだから無くても仕方ない」と諦めていたであろうこともしっかりサポートされている。
もちろんEZwebやBREWアプリは利用できないため、これまでのケータイのサービスがすべてIS03で利用可能なわけではない。しかしケータイユーザーに違和感を感じさせずにスマートフォン使ってもらおうという配慮の数々に大いに感心してしまう。IS03はスマートフォン(とAndroid)の裾野を拡大するのに間違いなく貢献するだろう。