
日本のケータイ文化において、電話番号やメールアドレスを相手と交換する方法は赤外線通信が主流。しかし、もうひとつとても便利なデータ交換の方法に、FeliCaを使った通信がある。おサイフケータイを頻繁に使ったことがある人も「タッチでデータ交換」は未経験という人もいるかもしれない。今回は同じケータイ会社同士、違うケータイ会社同士、さらにはさまざまなデータを「タッチで交換」して、その使いやすさを調べてみた。
これが一番のハードルか?
FeliCa搭載=データ交換ができるとは限らない
今回用意したのはドコモ「N-04B」「SH-07B」、au「SH004」、ソフトバンク「942P」。当然すべておサイフケータイに対応した機種なのだが、実はFeliCaを搭載しているからといって、FeliCaによる通信でデータ交換ができるとは限らない。FeliCa対応機でもアドホック通信でデータ交換ができるサービスに対応している必要がある。これが赤外線通信よりもFeliCaによる通信が普及しない最大の理由だろう。
さらに言えば、auとソフトバンクは最近対応機種が少なくなっているうえ、ドコモのおサイフケータイ搭載端末もすべてが対応しているわけではない。ただドコモの場合「iC通信」の名前でサービスが提供されているので、こちら(http://www.nttdocomo.co.jp/service/func_tool/ic/)で対応機種を確認できる。
基本的な使い方を確認する
それでは“タッチで交換”を試してみる。一番利用する可能性が高い「プロフィール」の送受信を試してみる。N-04Bが送信側だ。プロフィールを表示したあとでサブメニューを開くと[iC送信]を選択できる。受信側のSH-07Bは何もしなくていい。それからお互いFeliCaマークを重ねる。するとN-04Bは送信中の画面になり、SH-07Bは送られてきたデータを電話帳に保存するか確認画面になる。問題なければ保存するだけ。電話帳を見てみると電話番号とメールアドレスが移っているのがわかる。とても簡単だ。
気になったのは互いのケータイを重ね合わせるときくらい。端末ごとに違うFeliCaマークの位置の関係もあるだろうが、かなりキチンと位置を合わせていないと送受信できないことがある。また途中でケータイを離してしまうとやはり送受信できなくなる。

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