KDDIは、都内でau秋冬/春モデルの新製品発表会を開催。今回はいわゆるフィーチャーフォンも含めての発表となったが、やはり注目はスマートフォン。Felica/ワンセグ入りの国産Androidとして注目を集めた「IS03」につづき(関連記事)、3台のスマートフォン「IS04」「IS05」「IS06」を発表している。発売は12月下旬以降。
ケータイ的な機能を取り込んだ「IS04」「IS05」
シンプルな最新Android端末「IS06」
まずIS04は「REGZA Phone」のブランド名を付けられていることからもわかるように、東芝(富士通東芝コミュニケーションズ)製の端末である。国内リリースのAndroid端末としては初となる防水対応のほか、スペック面ではかなり豪華で、ディスプレイはフルワイドVGA(480×854ドット)の4型TFT液晶、カメラは1219万画素、通信機能も今回の冬春モデルで初登場のCDMA 1x EV-DO マルチキャリアRev.A(下り最大9.2Mbps/上り最大5.5Mbps)対応である。
IS03と同じく、FeliCa、ワンセグ、赤外線通信機能を搭載。さらに日本語入力も「ATOK」を初採用している。OSはAndroid OS 2.1。主にスペックを重視するユーザーを対象としているとのことで、カラーバリエーションはシンプルなブラックとホワイト。
「IS05」はIS04とは一転、主に女性ユーザーを対象としたというコンパクトな端末で、カラーバリエーションもホワイト/ピンク/グリーン×ブラックとこれまでのスマートフォンになかった柔らかな印象を持つ。実際にサイズ的にも約55×112×14mm(暫定値)と、IS03の約63×121×12.6mm(暫定値)と比べると、若干分厚いもののサイズ自体は一回り小さいことがわかる。
ディスプレイは3.4型フルワイドVGA(480×854ドット)と、IS03(3.5型/640×960ドット)を下回ものの、Felica/ワンセグ/赤外線通信に対応。またカメラも800万画素とスペック的には十分。発売時期が遅くなる分、当初からAndroid OS 2.2を搭載してリリースされるとのことだ。
最後のIS06は「SIRIUSα IS06」とも名付けられたパンテック製端末。国産ケータイ的な機能にこだわらないスマートフォンユーザー向けということで、FeliCaやワンセグは搭載しないが、一方でOSは最新のAndroid OS 2.2。Flash Player 10.1ももちろん利用できる。
とはいえ、スペック的にはハイエンドクラスとまったく見劣りすることはない、3.7型液晶(480×800ドット)、500万画素カメラ、さらに通信機能も上述のマルチキャリアRev.Aに対応するなど穴がない。UIはパンテック独自とのことだが、基本的には素のAndroid端末に近い。カラーバリエーションはチャコールブラックとピュアホワイト。
REGZA Phone IS04 | IS05 | SIRIUSα IS06 | IS03(参考) | |
---|---|---|---|---|
メーカー | 東芝 | シャープ | パンテック | シャープ |
ディスプレイ | 4型TFT液晶 | 3.4型NewモバイルASV液晶 | 3.7型TFT液晶 | 3.5型NewモバイルASV液晶 |
画面解像度 | 480×854 | 480×854 | 480×800 | 640×960 |
サイズ(暫定値) | 62×126×12.2 | 55×112×14 | 59.4×115.95×11.2 | 63×121×12.6 |
重量(暫定値) | 約149g | 約132g | 約109g | 約138g |
MC Rev.A対応 | ○ | × | ○ | × |
OS | Android OS 2.1 | Android OS 2.2 | Android OS 2.2 | Android OS 2.1 |
防水 | ○ | × | × | × |
カメラ画素数 | 約1219万 | 約800万 | 約500万 | 約957万 |
FeliCa | ○ | ○ | × | ○ |
ワンセグ | ○ | ○ | × | ○ |
“禁断のアプリ”は携帯電話事業者にとっての
“禁断”である「Skype」!
また、今回は10月4日のIS03発表会時に予告されていた“禁断のアプリ”についても改めて公開された。内容は一部メディアで報道されていたとおり「Skype」。スカイプ・テクノロジーズ社との提携により、IS03に「Skype au」アプリを提供するほか、auのスマートフォン、さらに2011年にはBREWのau携帯に拡大していく予定。
iidaも2製品発表
中の基板まで見える「X-RAY」はインパクト大
いわゆるauブランドの携帯電話についてはすべて合わせて14機種。iidaブランドについては2機種。さらにデータ通信端末や電子書籍専用端末、サムスン製タブレットも発表されたが、中でも一番インパクトがあった端末がiidaの「X-RAY」。
このX-RAYは、au design projectの「MEDIA SKIN」に続く、吉岡徳仁氏によるデザインとなる。製品名からもわかるように半透明の筐体が特徴的で、うっすらと内部の基板を見ることができる。この基板ももちろんデザインの対象とのことで、各種パーツが整然と並べてある。
発表会の模様やこれらの端末についての詳細は、また別記事で掲載予定なので楽しみにしていてほしい。